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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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   夜の狂宴の前に 香澄の性春 その4-4

「そう。それで?」
「ここにいる人たちは、綾乃も含めて、
 誰かを憎んでいるとか、そんなんじゃないんでしょ?」
「わたしが匠のことを好きだって知っていて、あなたは匠と寝たでしょ?
 それだけでわたしから恨みを買うとは思わない?」
「でも、綾乃は、匠君のことを本当に好きだったわけじゃないんでしょ?
 綾乃が匠君のことでわたしを責めた時、
 わたしは匠君のことをこれっぽっちも意識してはいなかったわ。
 でも、綾乃に言われるうちに、匠君のことが気になって……。」
「……。」
「そうなるように、綾乃が仕向けたのよね?」
綾乃は何も言い返さなかった。

「ねえ、史恵。あなたも同じでしょ?
 あなたは匠君と寝たかった。
 だから豊君とわたしを使って、匠君を呼び出して、
 豊君と匠君いろいろと言い含めて、わたしを帰れない状況に追い込んだ。
 でも、本当の目的は、豊君と匠君の二人を一緒に味わいたかった。
 違うかしら?」
「……。」

「今日、匠君とわたしがあの公園で会ったのは初めてよ。
 匠君に誘われたの。今日は、あの公園に行ってみようって。
 ね?匠君。」
匠も黙って下を向いた。
「……。」

「それなのに、綾乃さん。
 あなたは史恵からわたしたちがここにいることを聞いたって。
 つまりそれは、匠君が史恵に伝えたって言うことよね。ね?匠君。」
「……。」
匠は何も答えなかったが、その目はずっと綾乃の目を見ていた。

(そうなんだ。匠君も、全部知っていることだったんだ。)
 だったら、どこまで私の想像が当たっているか、すべてぶちまけてあげるわ。)

「渡部さんも、岡田さんも、綾乃さんのお友達でしょ?
 そして、史恵も、匠君も、伊藤さんも武田さんも、
 みんな、会うのは今日が初めてじゃないんでしょ?。」

香澄の訴えに誰も口を挟まなかった。

香澄は小声で、股間の渡部にだけ聞こえるように言った。
「ねえ、渡部さん、だっけ?。
 あなたたちって、ずっと前からこういう関係だったんでしょ?
 もしもそうなら、合図して。」
渡部は答える代わりに、鼻先をツンツンとクリトリスに押し付けた。
「ありがとう。ねえ、とっても気持ちいいわ。
 もっと舐めて欲しいてくれる?ちょっと苦しいかもしれないけど、いいかしら。」
渡部は再び答えの代わりに、クリトリスを舌先で舐め上げた。

「会うのが初めてじゃないって言うだけじゃないわ。
 セックスするのだって初めてなんかじゃないんでしょ?
 今までにもこうして、この部屋でセックスしていたんじゃないの?」

香澄の迫力に押されながらも、綾乃は負けずに言い返した。
「だったらなんだって言うの?
 あなた、何が言いたいわけ?
 わたしたちがみんなグルで、あなたを騙しているって言いたいの?」
綾乃はまだ香澄の横に立ったまま、香澄を見下ろしたまま言った。

香澄は上体だけ起こし、渡部の頭を撫でながら言った。
渡部は忠実に、香澄のクリトリスを舐め続けていた。

「騙すとか騙さないとか、それを問い詰めているわけじゃないの。
 そんなこと、どうでもいいのよ。
 あなたたちの目的がなんなのかを聞きたいだけなのよ。
 ねえ、綾乃さん。本当にわたしへの復讐が目的なの?」
「当たり前でしょ。自分の好きな男をあなたにとられたんだから。」
「そうかしら。匠君は、さっきも言ったけれど、あなたのことも好きなのよ?
 綾乃さんも、本当はそのことを前から知っていたんじゃない?」
「……。」

「お願いだから本当のことを言ってよ。
 一つだけ、そう、一つだけはっきりすれば、後はどうでもいいことなの。。」
香澄はそう言うと、下を向いた。

「何をはっきりさせたいって言うのさ。」
「だからそれはさっきから言っているわ。
 あなたたちの目的は何なの?それを知りたいだけよ。」
「しつこいわね。匠君を取られた復讐だって言ってるでしょ。」
「そう。それならそういうことでもいいわ。
 ただ、わたしが綾乃さんに素直に付いて来た理由は、
 そのお詫びをするためとかじゃないの。
 もっとも、わたしはあなたに詫びるつもりもないし、
 仮にわたしが詫びると言っても、
 綾乃さんは、そんなことでは済まない、って言うでしょうけれどね。
 だって、わたしが詫びて、それでわたしを許してしまったら、
 その後のお楽しみが無くなっちゃうもの。」

「その後のお楽しみ?」
綾乃は怪訝そうな顔で香澄を見た。

「そう。お楽しみ。」
「あなた、何を言ってるの?」
「綾乃さん。
 いいのよ、わたし、あなたの目的がわかっても少しも驚かないから。」

「香澄。わたしにはあんたが何を言いたいのか、ちっともわからないわ。
 いい加減にしなさいよ。」
綾乃は急に顔色を変えると、香澄を叩こうと手を挙げた。
しかし、素早くその手を抑え、綾乃を諭すように話し始めたのは雅也だった。
「おい、綾乃。感情的になるのはやめろ。
 最後まで聞こうぜ。」

この中で一番年長なのだろう。
そして、一番綾乃に影響力があるのかもしれなかった。
雅也は綾乃の手を下ろさせると、香澄に向かって話し始めた。

「おい、香澄、だったけな。
 言いたいことを最後まで言っちまっていいぞ。聞いてやる。」
「ありがとう。」
「で、その、お前が言っているお楽しみって言うのは何なんだ。」
「結局、あなたたちの目的は、みんなでするってことなんでしょ?」
「みんなでする?」
「ええ。簡単に言えば、複数プレイ。つまりは乱交よ。」


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