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芳恵叔母―フルハウス
【近親相姦 官能小説】

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一線を超える-1

 指先が牧子の胸の盛り上がりに触れた。
(やわらかい!)
最初はタンクトップ、今晩は派手な水着越しに、僕の背中で感じた柔らかさ。それが今指先で感じられている。牧子の呼吸とともにゆるく上下するその女性の象徴は、しっとり浮き出した汗に包まれ、その肌に指先がどこまでも沈み込むかと思うほどだ。
 いやいやをする牧子のとろけるような肌触り、豊かな乳房を、指の一本一本を意識しながら手で包んだ。芳恵のような肌の張りはない代わりに熟れて、触れれば溶けてしまいそうな肉質。その柔らかな膨らみの中、硬く小さなしこりが手のひらのちょうど真ん中に当たっている。
(牧子の・・・乳首、勃起してる!)
全身がカッと熱くなるような興奮を覚え、僕はもう、目の当たりにしたい衝動に駆られる。
 寝巻の胸の合わせをつまみ、そっと牧子の様子を窺えば、僕と目が合うとすぐ、無言で細かくいやいやをする。それは拒絶ではない。牧子の中の躊躇いがそうさせるのだ。
 牧子の中のわだかまり、それこそ一線を超えてしまうだけで払拭できる。牧子とカラダを繋げるだけ、それだけで彼女のわだかまりは吹き飛ぶのだ。そしてその一線こそ、未だ彼女の豊かな胸を包み隠している、膝下まで繋がる寝巻の胸合わせのライン上にあるのだ。
 僕は牧子と見つめ合う。彼女は微かな喘ぎを、浅い吐息に交えて忙しなく胸を上下させている。その瞳は、いけないことをしている、という非難と、いっそ踏み越えてしまいたい、という覚悟の色に変わっていた。
 寝巻をゆっくりと開いた。想像していた通りの大きな小山が二つ現れる。その触り心地が柔らかいだけあって、張はなく、重力に負けて鏡餅のように平たい。しかし、その真ん中の薄茶色した乳首は、薬指の先程に大きく尖っている。
 彼女の半身が目にまばゆい。
「はあっ・・・」
僕はため息を漏らし、鎖骨の辺りから乳房を通り、下腹を抜け、ショーツの下のふとももから足の先まで、舐めるように視線を這わせた。
 僕はもうたまらなくなり、もう片方の胸合わせを広げて開く。牧子の全身が現れると、今度は彼女が、
「あ、はあっ・・・」
とため息を漏らし、脚をよじらせてふとももで股間を隠した。
 (やさしく、やさしく、よ)
脳裏で芳恵の言葉が蘇り、牧子の声となって僕に囁く。神々しいほどにまばゆい牧子の肌、乳房を手のひらで掬うようにして包み、揉み上げる。
「だめ・・・だめなんです、ああっ・・・」
柔らかな乳房を揉みたてる中一点、硬いしこりを指でつまみ、くりくりと揉み上げれば、牧子が緩やかに、右に、そして左に、と腰をよじる。唇でその薄茶の乳首をついばみ、ちゅっぱ、ちゅっぱと音を立てて吸えば、その音にさえも興奮し、僕は抑制が利かなくなった。
 「ああ、もう・・・ああっ・・・もう・・・」
牧子がわななき始め、しきりにももを摺り寄せて、その付け根にある箇所を触れられたそうにしているが、僕は牧子の柔らかい乳房に夢中だった。なにせ、硬くしこる乳首もろとも吸い上げれば、柔らかな乳房も持ち上がる。彼女の乳首を唾液でべとべとにしながら、吸って乳房後と持ち上げ、離しては戻りゆく光景が、楽しい上に興奮する。
 牧子は絶えず、
「ああっ、ああっ・・・」
と微かな声で喘ぎ続け、摺り寄せていたふとももを、今度は膝で畳んでは延ばし、膝で畳んで延ばす、脚の屈伸を繰り返していた。
 しかしどんなに楽しいことだってやがては飽きがくる。胸に吸い付き、とろけそうに柔らかい乳房の感触を五指で堪能し、ひとしきり牧子の官能を呼び覚ました後。触感以外に牧子より受ける刺激に、堪えがたい衝動が起き上がる。
 牧子が悶えの表れか、脚の屈伸をするたびに、そのふとももが僕の勃起した陰茎に触れるのだ。時にはわざと当てているのではないかと疑うほどに強くぶつかるときもある。
 だが牧子の表情を窺えば、僕にされるがままにされる刺激を、目を固く閉じて、全身で受け止めている。無意識に当たるのだ、彼女は僕の陰茎に、ふとももで触れたいわけじゃなさそうだった。
 牧子の右わきより、右乳房を口に含みながら、手を這わし降ろしてゆく。汗浮き出したしっとりとした肌が手に吸い付くようで、その感触に親しみながら下腹まで届く。ショーツの腰ゴムまで指先が届いた時、
「うっ」
牧子は小さく呻き、苦しそうに顔をしかめ、膝を折り曲げた。だが、その畳まれた足はすぐにそっと降りて、元の通りにまっすぐになる。それ以上、抗いを見せることはなく、眉を寄せた表情のまま、目をつぶっていた。


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