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芳恵叔母ー暴かれゆく性癖
【近親相姦 官能小説】

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鴨居老人の暗い経緯-1

 「でもさ、見たように言ってない?まさか、カマを掛けた、ってわけじゃないでしょ?」
芳恵が顔を上げ、怪訝な表情でそう尋ねる。
 僕はスマホを取り出した。芳恵の背中が大写しの、老人との淫靡なやり取りを録音されている動画を彼女に見せた。
 画面を見つめる芳恵の顔色が、恥ずかしさに紅潮し、時に青くなった。見終わり、ため息を吐きながら、芳恵は言った。
「・・・見てたのね・・・。止めてはくれなかったの?」
老人の悪戯を止めなかった僕をなじるように見る芳恵に、僕は何も言えなかった。
 言葉を失い、俯く僕に、芳恵は思い直したように顔を上げる。
「ごめん・・・。止められないよね?このエロ爺、アナタとアタシの雇い主だものね・・・。多分、アナタが割って入ってくれても、事態はいい方向には向かなかったと思うわ」
芳恵がため息を吐き、言葉を続けた。
「多分、アナタを首にして、おしまい。アタシはお金で釣るか、アタシも首になっておしまい、かもね。・・・いっそのこと、やめちゃおうか?それでふたりで仕事探す?」
芳恵が思いつめたようにそう言う。
 僕は思いついたことを話すことにした。
「芳恵。あの鴨居老人、瑠璃子夫人に弱いよね?」
そう促せば、芳恵の口から出るわ出るわ、鴨居老人と瑠璃子夫人の関係が手に取るようにわかった。
 鴨居老人は娘婿で、若い頃は瑠璃子をよく泣かせたらしい。もちろんオンナ関係だ。
 そのため、過去、夫妻は離婚をしたらしいが、行政書士も駆け出しの鴨居は、顧客が付かず、生活ができない。
そこで鴨居は瑠璃子に復縁を迫った。瑠璃子の家は代々の登記事務所の家。復縁とともに顧客や生活まで手に入れることができるのだ。
 浮気はしない、を一度は信じ、復縁した夫妻だったが、だんだん自分の手元に自由になる金が集まってくると、この夫の悪い癖が再発する。
 最初は風俗で我慢していたものの、次第に女子事務員を雇い、小遣いを渡して、カラダを開かせるようになる。見た目も悪くない若い頃の鴨居は、ずいぶんと内や外にオンナを囲ったようだった。
 当然瑠璃子にバレないはずはない。若く美しい瑠璃子は、夫に倣い、外にオトコを作ったが、今度はそれが家族にバレた。
 瑠璃子の実家は家を守ることに執心している。そのうえ、かわいい娘でもある。悪いのはきっかけを作った鴨居だ、ということになり、再び離婚の話が持ち上がる。
 だが、ここでも瑠璃子に、鴨居は追い縋り、とある条件を提示した。今度浮気したら、陰茎を切り落とす、と。
 真に受けない鴨居は安請け合いした。彼のオンナ癖はビョウキのようなものだ、浮気はいずれ日常茶飯事。業を煮やした瑠璃子とその家族は、眠っている鴨居を薬剤で昏睡させ、金にあかせて外科医に頼み、彼の陰茎を切除してしまった・・・。
 「え?あのお爺さん、ペニスがないの?」
同じオトコとしては一大事だ、僕はおもわず芳恵に聞き返す。
「そうよ。歳だから勃起しないんじゃないの。勃起するそのものが切り落とされちゃってるのよ」
「ひでえ・・・」
「そうかしら?・・・お陰であのお爺ちゃんのオチンチン、フェラしなくて済んでいるのよ。触るだけ、舐めるだけ、時々おもちゃを使われるだけ。どれも金輪際ごめん、だけどね」
「ということは・・・」
僕はホテルに消える瑠璃子夫人とその若いツバメの写真を芳恵に見せた。
「これとさっきの動画で、あの二人のセクハラ、止められるかもな」
「あ、す、すごい。瑠璃子夫人だわ!これ!」
「そうさ。偶然も偶然、あのお婆ちゃんがこのオトコとくるまでホテルに入って行くとこ、撮影できた。たった三枚だけど」
「そうじゃないの。このオトコのヒト、美容師よ。あのお婆ちゃんの髪を手掛けてる」
「へえ!そこまでわかったら、あとは、この映像と写真データの使いようだ。芳恵の家にはコンピュータ、ある?」
すると途端に済まなそうな表情に芳恵はなった。
「ごめん、ないのよ・・・。この事務所のじゃダメかしら?」
「ダメでしょう?鴨居老人も瑠璃子夫人も、居るんだもの。でも大丈夫だ、マンガ喫茶でパソコンを借りればいい」


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