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うっかりママさん
【若奥さん 官能小説】

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房野充-4


ズブ!ズブ!ズップ!


「あっ、あ、あはぁん、房野くん・・がっつき過ぎよ!」

「あぁ、これが石田の・・俺のアイドル石田の膣内。すごく温かい」


わたしの膣内に自分の分身を差し込んだ房野くんは

さっきの巧みな手技とは打って変わってぎこちない腰使いをしながら

感動によるものなのか目に涙を浮かべていました。


「あん!あ、うっ、あぁ」


わたしの中へ出入りする彼の分身は着々と硬度を増して膣道をほぐしながら

未だ見ぬ子宮の入り口へ先端を押し付けるべく当てずっぽうに突撃を繰り返します。


(やっと壁を乗り越えられたのね・・)

未経験者らしく、愛撫する事も会話する事も忘れ

一所懸命に自分の生殖棒をわたしの生殖器へ出し入れする房野くんを見て

わたしの方も言葉にできない達成感と

性的な意味とはまた別の満足感を感じてしまいました。

ずっと昔あの教室で止まったままになっていた房野くんの時が

わたしの身体を通して再び時計の針を動かし始めた気がしたのです。

その役目を果たしたのは今のわたし早山みどりではなく

彼の中のアイドル石田みどりだったのかも知れないけれど・・


「あぁぁ!石田ぁ、俺、もう・・石田!石田みどり!」


わたしの旧姓を連呼しながら房野くんは思い切り体を密着させました。

まるでわたしと一体化するつもりの如く深い結合を成し遂げたのです。

屈曲位でわたしの脚を思い切り曲げながらヒップを持ち上げ

わたしにトドメを刺すため全力でペニスを押し込む房野くんの顔は

感動の涙で汚れてはいたものの、その瞳の奥には少年から大人へと脱皮した

本当の意味で成熟した青年の姿が映っていたのです。


ジュポ!ジュポ!ジュポ!ズッッッ!!


ギリギリまで押し込んだ房野くんの分身が静かに律動を始めました。

「うっ!!!」


びゅるるるー


彼にとって生まれて初めての女性への種付けが始まりました。

彼の遺伝情報を存分に含んだ小さい精たちが

長年の思い人であるわたしの情報が詰まった卵子と結合を果たすため

たっぷりと子宮内へ注がれるのが分かりました。


ぎゅっ


房野くんは射精後もしばらくの間わたしを力一杯抱きしめ

汗だくになったわたしの身体のあちこちに愛しそうに唇を押し付けました。

その仕草が可愛かったので、ついわたしも彼を抱きしめ返してしまいました。



ホテルを出て外の風にあたるまで房野くんは無言でしたが

それが初体験直後の照れからくる態度なのは容易に理解できました。


「石田・・その・・俺、お前に見合うような男になれるよう頑張るから!

今の仕事もっと頑張ってお前を迎えにいく。房野みどりになって貰えるように・・!」


そこまで言うと顔全体が真っ赤になった房野くんは全力で走り去って行きました。


(あらら・・わたし結婚してるの伝える暇もなかったなー)


段々と小さくなっていく房野くんの後ろ姿を眺めながらわたしは

初体験を終えて感極まった中学生みたいな彼の台詞と

女の子を置き去りにして全力疾走するその未熟さに

少しだけ母性本能をくすぐられるのでした。






「ママー、なんで刺身に塩つけて食べないといけないの?」

「そうだよ、みどり。醤油が欲しい」

「・・この魚はねぇ、お塩の方が素材のもつ旨味が引き立つ魚なのよ」

「ええ〜??」


はい、そうです。うっかりまたやらかしてしまいました。


わたしをアイドル扱いしてくれた房野くんの長年の想いに

自己肯定感が爆発的に引き上げられて心が浮ついてしまい

もしわたしの胎内に出された房野家の精子と石田家の卵子が受精したら

長年の恋が実ってとってもロマンチックかも!?などと余計な事を考えてたせいで

お醤油買いに行ってお醤油を買って来ないという最悪な失態をさらしてしまったのです。

「あはははは。う、うう・・っ」

他人の事を言う前に、わたしの方こそ越えるべき壁が多すぎる気がしたのでした。



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