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芳恵叔母―鮮やかな秘め肉
【近親相姦 官能小説】

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芳恵-1

 「芳恵」
今まで叔母だと思っていた年上の女性を呼び捨てにしてみる。すごく奇妙な気がしたが、自分の声がどれほど魅力的なものか、彼女はうっとりと目を閉じ、僕の肩に頭を乗せた。
 彼女の女性らしいいい匂いが鼻腔をくすぐると、なんとも言えないもやもやした気持ちになる。段々、彼女が叔母とは思えなくなってきた。元より、母親の従弟である、叔母ではない。
 肩口でうっとり目をつむる彼女の顔を眺めているうちに、僕はとある衝動が巻き起こったのを感じた。僕はあろうことか、激しく勃起していたのだ。つまり、僕は彼女に激しいほどのオンナを感じていたのだ。
 車内が密室だったのを今更ながらに思い出した。僕と叔母の距離がひどく近い。叔母に心ならずもオンナを感じてしまった今、近すぎる距離感が、なにか間違ったことをしそうで、急に怖くなる。いや、何より怖いのは、僕が叔母に欲情している証を気付かれてしまうこと。知られてしまえば彼女のことだ、母やその他親戚に、僕が芳恵叔母に欲情していたと触れ回るかもしれない。蔑みでは済まない気がして、恐いのだ。
 そうは言っても運転している僕だ、手でそっと勃起を隠し、覆うこともできない。なるべく股間の勃起と叔母の香りから気を逸らし、鎮まるのを待つしかなかった。
 下から見上げるような視線を不意に感じ、目の端でそっと見て驚いた。叔母がいつの間にか目をぱっちりと開け、微笑んでいる。いや、どこか艶然とした、妖しい笑みで、それは微笑みとは言えない、と思った。
 「もしかして、オンナがオナニーする話、聞いて興奮したのかな?」
まさか勃起を知られたわけでもない、と僕は多寡を括っていた。彼女は肩口から僕を見上げたまま見つめているのだ、見つかるはずもない。
 「アタシだってさ、性欲が堪えられなくある時、あるよ?」
そう言って、ニヤリと笑うや、舌をちょろりと出した。まるで、照れ隠しのように舌を出したのだ。だが、次の瞬間、僕は全身が震えた。どんな冗談か、芳恵叔母は僕の顎の下から耳朶にかけ、ぺろりと舐め回したのだ。
 「えっ?」
驚いて思わず叔母を見たが、彼女はすかさず、
「運転中でしょ?前見て。危ないよ」
と、窘める。慌ててフロントガラスに視線を戻す僕の頬に、彼女は柔らかくて温かい唇を、ついばむように何度も押し付けた。
 (キ、キス?これが、キス?僕、キスされてる?)
あまりに現実離れしたことが起こった気がし、僕は呆然としてしまった。
「かわいい」
彼女はそう呟き、肩口から顔を離した。


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