投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

伯爵夫人のお仕置き
【フェチ/マニア 官能小説】

伯爵夫人のお仕置きの最初へ 伯爵夫人のお仕置き 0 伯爵夫人のお仕置き 2 伯爵夫人のお仕置きの最後へ

伯爵夫人のお仕置き-1

 燦然としたシャンデリアの下、伯爵、夫人、14歳の息子の龍樹の三人は大きな円テーブルを囲んで、厳粛とした空気の中、夕食を取っていた。西洋信仰に由来して、品格と優雅を夢見た伯爵夫妻は、厳密な形式にあるフランス料理を好んだ。
 龍樹は一日の中で、この夜の時間が一番嫌だった。何よりもマナーが厳しかった。毎日のように今日も曇った気だるい気持ちで、然し毅然とした顔で食事をしていると、不図手前の皿にナイフが当たって、がしゃッと大きく音を立てて、ナイフは手から落ちて了った。忽ち龍樹は血の気を失って、恐る恐るチラッと夫人の顔を見守ると、夫人は憤然として例の通りに側の下女に命じて、龍樹を退出させた。
 龍樹は暗く沈んだ顔で、ヌッと立ち上がって歩き始め、下女に連れられてゆらゆらと退出し、そのまま薄暗い木製の廊下を流れて、終に狭い客間に這入ると、下女は慎んで、龍樹に窓際に起立するよう指示した。
 この三十半ばの下女の、眉がはっきりと色白の肌に浮かんで、鼻筋のキリッとした顔付は、場の清潔な緊張を保つのに充分であった。
 そして更に、下女は龍樹に肩幅程に脚を開くよう指示した。龍樹は一体これから何が始まるのか、能く解らなかったが、何れにせよもう殆んど絶望して、身体にチカラが入らなかった。
 下女は一間置いて、続けて云った。
「お坊ちゃま、あの失態は如何なる理由があろうとも不可ません。
これからお仕置きを致しますが、この御家をお継ぎになるお坊ちゃまは、立派な男と成る可きにて、絶対にお声を上げてはなりません。宜しいですね。それでは、御覚悟下さいまし。」
 下女はいよいよ袖を肘の上までたくし上げ、肌理の細かい白い手をスッと横に出すと、掌を大きく広げた。
「それでは行きます。お耐え下さいまし。」
と下女は云うや否や、龍樹の股ぐらに背後から手を伸ばした。そして、龍樹の低く下に垂れた睾丸を、腿の間からギュウッとゆっくり握り締めた。
「ウッ!?」
 龍樹は意外な場所への衝撃に、図らずも低く曇った声を出した。
 下女はキツく握り締めたまま、全く一つも表情を変えずに云った。
「不可ません!お声を出しては不可ません!大変苦しいのは承知で御座います。然し、伯爵様と夫人様はこれまでお坊ちゃまを甘やかし過ぎたと、お嘆きしておられました。それ故、伯爵夫人様がこの新たなお仕置きを発案されたので御座います。如何か、ご辛抱下さいまし。」
 けれども龍樹には、もう殆んど聴いて理解する事が出来なかった。唯声を抑えるのに必死であった。そして、俄かにズンッと重くて密な鈍痛が下腹に上がって来た。そして忽ち、膝は大きく震えて、呼吸は不自然に深く、背中には脂汗が漲った。
 龍樹には、声を抑えて、立っているのが精一杯であった。14歳の少年にとって、この睾丸の痛みは初めての経験だった。そして亦、それは余りに過酷で、鮮明で、無秩序な感激であった。いよいよ限界が来て、腰が砕けようとした時、下女はそれを見計らって不図手のチカラを緩めた。
「ぶはッ」
 龍樹は思わず、堪えた息を吐いた。間一髪の所で耐え切った、耐え切ってみせた努力を誇りに思った。恰も、下女が龍樹の限界を元々見極めなかったかのように。
 龍樹は腹に残った鈍痛に苦悶の表情を浮かべながら後ろを振帰り、それを隠すように苦痛に耐えた誇りの光を瞳に乗せて、下女を見つめて云った。
「はあ、耐えましたよ。ふ、深く反省しました。もう宜しいでしょうか。」
 下女は口元をキリッと上げて微笑し、また直ぐにあの時の無表情に戻って云った。
「よくお耐えになりました。立派で御座います。あの痛みにお耐えになるお坊ちゃまの苦悶のご表情、筋張ったお脚、固く握り締められたお手、誠に男らしいものでした。然し、時間にして僅か三十秒、これでは余りに心許ありません。」
 龍樹は青冷め、瞳の光をすっかり喪って、下女の言葉を遮った。
「いや、然しこれでも充分であろう。お前はこの男の強烈な痛みを知らないんです。知らないから、不足に感じているに過ぎません。」
 下女は一息置いて、
「何を弱気になっているのです!それでも当家の後継ですか!そんな腑抜けの男が何処に居るでしょうか。まさか公爵様ともあろうお方の御子息が、こんな弱虫だと世間に知れたら、お坊ちゃまは勿論、公爵様、当家の恥で御座います。」
と清潔に力強く云った。
 龍樹は自尊心を傷つけられて、羞恥と怒りに顔を赤らめ、直ぐに激しく反発して云った。
「解りました。そ、それでは続きを宜しくお願いします。」
 下女は龍樹の覚悟を認め、安心して云った。
「それでこそお坊ちゃまです。先程の無礼は申し訳ありませんでした。お坊ちゃまを想っての事として、御堪忍下さいまし。
 然し、長い時間が無理と云う事でしたら、別の方法でお仕置きを致しましょう。」
 龍樹は不安と怒りとで、語気を荒げて云った。
「好きにしろ」
 下女は龍樹の表情に見付けた不安の陰を案じて云った。
「それではこれからお坊ちゃまの股ぐらを私の裏拳でお打ち致します。決して、声をお上げにならないよう、そして、尻餅を付かぬよう、お気をつけ下さいまし。」
 龍樹は不安を隠して、又くるりと前に向き直って云った。
「ふん」
 下女は膝を合わせて蹲み、白い右手を握って床スレスレまで拳を下げると、身体を半身に捻って、腕を勢いよく撓らせて、真下から龍樹の睾丸を弾いた。
「ぐおッ!?」
 龍樹は想像以上の衝撃に身体を制御し切れず、膝から崩れ落ち、前屈みに倒れて両手を床に着けて了った。
「何と云う事ですか!」
と下女は愕然として云い放ち、四つん這いになった龍樹のズボンとパンツを一気に下ろして、目前に低く揺れて垂れる睾丸を、親指と中指を合わせて大きく撓らせて、中指でピンッと強く弾いた。
「うわーー!!」
と最後の咆哮を上げ、白目を剥いて、静かに深い深い眠りに落ちていった。


 



 


伯爵夫人のお仕置きの最初へ 伯爵夫人のお仕置き 0 伯爵夫人のお仕置き 2 伯爵夫人のお仕置きの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前