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加納貿易
【OL/お姉さん 官能小説】

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ハロウィーン-1


安倍美香は
いつになくソワソワしていた。

いつもは毅然とした装いの
経理課長が
なぜか仕事に集中出来て居ない。

彼女の部下たちも
それに気づいていた。


「今日の課長
なんだか様子がおかしくない?」

「そうね…同じデータを
ボーッと見ていたりしているし
彼氏でも出来たのかな?」

「そうかも!いつもなら
お喋りしてたら
注意されるのに
気づいて無いみたいだし…」


就業時間が終わる。

部下達が挨拶をして
オフィスを出ていき
美香が一人になると
大きなため息をついた。


「ハァーー!次の衣装は
どうするかな………
ハロウィンには間に合わせたいし
妥協はしたくないし」


毎年ハロウィーンの時季になると
自前のコスプレ衣装に
身を包み
街へと繰り出していたのだった。


美香は寄り道もせず
うつ向いたまま歩いて
ワンルームに帰宅する。


部屋に入ると
ご飯をレンジで温め
生卵と納豆で食事を済ませ

裁縫道具を取り出し
作業に取りかかる。


衣装製作は深夜まで続き
毎日続けられた。



ハロウィーン当日
経理課長の安倍美香の
ソワソワは最高潮になっていた。


仕事が終わり会社を出ると
予約していたホテルに
チェックインし

衣装に着替える。

今年の衣装は
アメリカンポリスを作り上げていた。

下半身のラインが
そのまま映し出されるほどの
ピチピチのパンツに
ニーハイブーツ

胸の谷間が大きく開いた上着に
サングラス
長い髪の毛を巻き上げて
ポリス帽に納め

真っ赤な口紅をさす。


「これなら誰もミリコとは
思わないよね……」


美香は警棒を片手に
街へと繰り出すのであった。


街はハロウィーン一色
様々なコスプレをした若者が
街を練り歩く。


美香も街を歩くと
押さえられていた欲求が解放し
軽いトランス状態となっていた。


巨乳の谷間が歩く度に揺れ
男どもの視線を集める。


中にはナンパしてくる輩もいたが
ドS系キャラで
ナンパは瞬殺させてしまう。


美香は街を歩きながら
誰かを探していた。


乳を震わせ
キョロキョロしていると
またしても
声をかけられるが一蹴する。


「あ〜っ!鬱陶しい!
私の獲物はどこに居るのよ?」

美香は自分にふさわしい
獲物(男)を
探し回っていたのだった。

交差点や繁華街を練り歩く
時折
写真撮影をねだられるが
それも断り徘徊する。


夜も深けていき
終電の時間が迫る。
美香は慌てはじめていた。


「今年は獲物無しかな……」


もう諦めかけていた時
フラッシュが美香の目をくらます。


「あっ!?誰!?」


「あっ!すみません…
あの…ミリコさんですよね?」

「何?あなた?
勝手に写真撮ったわね?」

「す、すみません!」

「おい!良いと思ってるの?」

「すみません!すみません!」

「許される訳ないだろ!?
ちょっと来い!!」

「ひっ!すみません!
許して下さい!」

美香はその男の手を引っ張り
連れていく。


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