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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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「で?誰が怒ってるって?」

武藤につれてこられたのは、殺風景なマンションで
なんだか生活感がない。

悪いとは思ったけどきょろきょろと見回せば
「何か探しもの?」
と、嫌味を込めた武藤のセリフはあんまり耳に入ってこなくて。

「ココ、誰の家?」
「俺の家」

その返事に、まさか全く知らない人の家に連れて来られたとは思ってないけど
想像していた武藤の家とはかけ離れていて

「奥さん、は?」

と素直な感想が口から出た。

「あ?」

さっきまで不機嫌だった武藤は急に楽しそうにソファーに座った。

「えっと、奥さん」
「おくさん、ねぇ〜?」

そう言ってぐるりと部屋を見渡して
「ココにいると思うか?」
と逆に私に質問する。

家賃は高そうだけど、なんとなく独身用の賃貸のマンションは明らかに料理をしている形跡もないし
写真一枚飾られていなかった。

「ココ何?武藤のセカンドハウス?」
「おまっ!不倫部屋みたいな言い方するなよ!」

笑いながら怒って、私の手を引いて隣に座らせる。




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