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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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自分の気持ちを整理しようと思ったけど
自分の気持ちに気が付いてあまりに疲れた私はそのままベッドにゴロンとなって寝てしまった。

翌朝鏡を見た私は
ドヨ〜ンとしたまぶたに
「顔洗ったんだけどなぁ〜」
とため息をついた。

冷やせばよかった。と後悔してもすでに遅く
コンタクトを辞めてメガネをかける。

早朝のアメリカとのテレビ会議は外せない会議で
「この顔さらすのか〜」
と気が重くなった。


部に着くと早い時間にもかかわらず、海外とコンタクトをとる人たちが数人出社していて
私もテレビ会議の準備にかかった。

午後まで長引くかと思ったそれは
お昼前に終わって、ずっと詰めていた気持ちを緩めたくて
給湯室でコーヒーを入れる。

「お疲れ」

ちいさくかけられたその声は、武藤の声で。

会議室にいたために昨日以来の武藤だった。

「昨日は、ありがと」
「・・・・いーえ」

明らかに機嫌の悪い武藤は自分でコーヒーを入れると
そのまま給湯室を出て行こうとした。

「あのさっ!」
思わずかけた声に

「何?」

半分だけ振り向いた武藤に何も言えなくて

「えっと」
「・・・なに?」

何か言わなきゃ。

「奥さん」
「あ?」
そうだ。うん
「奥さん、怒ってなかった?」
「・・・」

「土日の両方出かけちゃってさ」
「・・・」

「怒ってなかった?」




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