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夢と現の狭間の果てに
【OL/お姉さん 官能小説】

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既視感-4

          ※


 「優しさだけじゃ生きられな〜い ♪ 別れを選んだ人もいる〜 ♪ 」

 ………そこそこ上手い。樋口はバラードを歌いながらノリに乗っている。


 結局カラオケに来てしまった。定時過ぎに樋口は私に声を掛けず、「お先ー」とそそくさ帰ったので諦めたかと思った。だけどすぐにLIMEアプリのメッセージが樋口から届いたのだ。
 店名とその場所、時間だけが書いてある。約束は約束だし、行かなかったらまた明日酷い目に合いそうだから…と、仕方なく私は行くことにした。
 カラオケ屋の前では既に彼が待っていて、私を見つけると爽やかな笑顔で私に向けて手を振ってきた。なんか、なんだろ、、デートの待ち合わせみたい…。
 目の前まで行くと樋口は然りげ無く私の肩に腕を回した。

「今日は “とことん” 楽しもうね、サクちゃん」

 満面の笑みで言う。やめろ、その顔。しかも至近距離で。ズルいだろ。整ってる顔は笑顔も様になる。オフィスでは付けていない香水の香りも漂った。色気のある甘いムスクの香りが私の鼻を擽る。
 別に好きでも何でもないのに、私は顔を赤くして俯くことしか出来なかった。
 そうしてカラオケ屋で一緒に歌う事になった。


 「果〜て〜しな〜い〜闇の向こうに〜 ♪ 」

 上手いけど、ちょっと選曲が古い。まぁ古い歌結構好きだからいいんだけど。
 でも…えっと、、、何で、だっけ?

 「んっ…む…」

 私は唄ってる樋口の股倉に顔を埋めて、 彼の ” マイク” を握ってしゃぶっている。
 何でだっけ?あれ?思い出せない。なんか気付いたらこうなってた。目に見えない何者かに操作されているのか。それともこうなる “運命” だったのか。そんな風に勝手に思う。
 何となく予感はしてた。樋口と個室で二人きりになればこうなるであろうことは。。。

 ああ、でも………樋口のちんちんってこういう形してたんだ…。細長いアスパラみたい。使い込んでるからか色は黒ずんでる。これで何人もの女の子と遊んできたのかな…。
 なんでだろう、私達は付き合ってる訳でもないのに、どうしてこんな事を────




………
………………
………………………



 「あんっあっああっ!」

 ソファに座る樋口の上で向き合うようにして私は座っている。タイトスカートの下は何も身に付けていない。さっきまでしゃぶっていたおちんちんが下から突き上げるように私の中を抉ってくる。

 カラオケの個室。ドアには上部だけ磨りガラスで下部は通常のガラスになっている。誰かが通ると腰から下がはっきりと見えるけど、腰から上はぼやけて見える。屈めば外からも中の様子が見えるだろう。
 私のブラウスはボタンが全て外されていて、ブラもホックが外され胸の上へずり上げられている。

 「いい眺めだよサクちゃん。おっぱい大きいの自慢でしょ?」

 本当に何でだろう。こんな男の上で私まで腰を振って灼けた肉の感触を味わってる。嫌いなのに…こんな男、私のタイプじゃないのに。

 「あっ、はんっ!ああっん!あっあっあっ!!」

 馬鹿みたい。獣みたいに声上げて嫌いな男の上で跨って、興奮なんかして…。
 上下に揺さぶられてそれと同調して胸も弾む。それを見て樋口はいやらしい笑みを浮かべる。ほんと男って馬鹿。
 馬鹿は………お互い様か。



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