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任務中なのに〜アパート張り込み編〜
【レイプ 官能小説】

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黒い背広の男達-3

安岡が怒りながら、

『俺達の許し無しに商売出来ねえぞ!』
『お前ら炙り出して、始末する事位訳無いからな‼』

と凄む。城田は落ち着いた口調で、

『小栗さんは、関西に行ってる。』
『神戸高倉組に知り合いがいると言っていた。』
『こっちが話しがまとまらないなら向こうで話し進めるかもな。』

と言うと一瞬静けさが漂った。悠子は、

【この詐欺組織のリーダーは小栗と言うのか。】
【聞いた事は無い、連中は良く偽名を使うし頻繁に変える。】
【高倉組か、日本最大の暴力団だ。】

と思って聞いていると川地が、

『言うじゃねえか。』
『だが、高倉もそんな甘い組じゃねえぞ。』
『お前らは番犬見たいに思ってるかも知れねえが全部取られて泣きを見るハメになるかもな。』

と笑いながら続けて、

『良いだろう。こっちも持ち返りもう一度検討して見ようじゃないか。』

と話す。城田が、

『結果はいつ?』

と聞く。川地は、

『そうだな、俺も結構忙しいんだ。』

と笑いながら言い、

『一週間後のここで今位、11時で良いだろう。』
『小栗も呼べ。』

と言う。豊川が、

『カシラ、ここは不味く無いですか?』
『こんな詐欺の証拠だらけの部屋で、連中がたむろする所です。』
『サツが張ってても不思議じゃ有りません。』

と言う、川地は頷いて聞いている。城田が、

『あんたのトコや他の組が俺らの周りチョロチョロするから、こんな部屋借りて集まるハメになったんだ。』
『俺達のアジトやメンバーの部屋に組員にチョッカイ掛けさせたり、張らせるの止めろ!』
『サツに気付かれる。』
『それに、あんたらいつも組対課が付いてんじゃ無いのか?ここにも連れてきて無いだろうな。』

と言うと安岡が、

『お前らより、サツの扱いには慣れてる。』
『組対は、撒いてここに来た。』

と笑う。川地も、

『話し合いが済むまで、ウチの若い衆はお前達に近づけねえ。』
『安岡、ここはどうだ?』

と言う。安岡は、

『豊川が言っていた通りサツの張りが気になりますが、人通りや車の流れも少なくサツを警戒しやすいです。』
『アパート前の道路に見張りを置けば、大丈夫かも知れません。』

と答える。川地は、

『じゃあ、決まりだ。』
『一週間後、ここで11時だ。』

と言い椅子から立ち上がる気配がする。安岡が、

『お前らも小栗入れて3人以下にしろ‼』

と言い部屋の引き戸を開ける音がする。城田は、

『分かった。』

と答える。安岡が、

『早く鍵開けろ‼』

と怒鳴っている。程なく山田が、

『菅原の3人が出て来ました。』

と報告する。緒方が、

『尾行させなくて大丈夫ですか?』

と確認してくる。悠子は頷き、

『名前も所属も判っている。』
『詐欺組織との話し合いまではアジトなどに近づかないから、尾行しても成果は出ないでしょう。』

と言うと緒方達は頷く。スピーカーから城田が、

『ここまで嗅ぎつけて来やがったか!』
『迷惑な連中だ。』

と言い、誰かと話し始める。電話している様だ。

『城田です。ええ、もう一度考えて見ると言ってます。』
『一週間後の今日、11時ここ〈総務〉で話し合いになりました。』
『小栗さんも呼ぶ様に言われました。』
『全部、閉めても良いんですか?』
『宅急便もですか?どこにも知られていないと思いますが。』
『はい、わかりました。』


と話し終わる。城田が、

『一週間後の話し合いが終わった日の深夜、ここを含めアジトは全て閉める。』
『各アジトに連絡、リーダーとサブリーダーは住所も変更だ。』
『菅原との話し合いが上手く行っても、他の組からの報復も有るだろう。』
『また菅原と決裂した場合は、菅原は俺らを潰しに来る。』
『菅原や他の組に悟られない様に閉鎖や引越しの準備進める様伝えるんだ。』
『それまでは、今まで通り活動する。良いな‼』

と言うと部屋に居たメンバー達が

『はい。』
『解りました。』
『連絡します。』

と各々返事する。城田は、

『データのバックアップは取ってあるな?』

と聞く。部屋のメンバーらしき声が、

『はい、取って有ります。』

と答える。城田は、

『引き上げ当日は、誰か寄越す。全部持って行くつもりだが何か有った場合はバックアップだけでも持ち出す様に。』

と指示する。部屋のメンバーは、

『解りました!』

とすぐに返事する。城田達は、部屋を出て行こうとしている様だ。鍵を開ける音やドアを開ける音がする。山田が、

『詐欺組織のメンバー達がアジトの部屋を出ます。』

と報告してくる。悠子はスマホで、

『尾行班へ、出て来るわ。』
『無理しないで、気付かれないでね。』

と指示する。尾行する捜査官が、

『了解です。』

と返答してくる。尾行の捜査官達は城田達が帰るまでに何とか間に合ったみたいだ。途中までサイレントと赤色灯を使ったのだろう。悠子は室内の部下達に、

『詐欺組織のリーダーを挙げたい!』
『一週間後の今日、あのアジトに集まる連中を逮捕する!』
『そして、全てのアジトの強制捜査の日になるわ!』

と宣言する様に言う。部下達も頷く。皆、待ちに待った日が判りやや高揚している。


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