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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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その連絡に返事をせず、目の前までかけて行く。
「お待たせ」
そう言うと、私の適当な服装を見ることもなく
いつもの爽やかで意地悪そうな笑顔で私を迎えた。

「行こうか」

仕事帰りに飲みに行く時よりもほんの少しだけ距離が近いと思うのは気のせいか?
お互いに私服だということがいつもとは違う雰囲気にしているのかもしれない。

「スーツが似合う男って私服も似合うんだね」

ちょっと嫌味で言ったその言葉に

「俺?」

と、反応して
あんた以外の誰の話よ?
と、少し小馬鹿にするように笑った。

「へ〜!俺のスーツ似合ってると思ってくれてるんだ?」

そう言いながら私の肩を抱いてグッと引き寄せたけど
それは艶っぽい好意じゃなくてあくまでも友人的で。
プロジェクトが成功すると、こいつは男女関係なくこの行為をする。

「ちょっとやめてよ」

それでもここは社内じゃないんだから。
奥さんの友達に見られたらどうすんの!

その手から逃れるように肩をねじった。




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