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夢と現の狭間の果てに
【OL/お姉さん 官能小説】

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目醒め-2


 デスクの上はファイルが立てられていて、前方からの視界は “席に座っている状態” なら胸はほぼ死角になる。皆はパソコンを打っているので、私と樋口がただ仕事の話しをしている様に見えているはずだ。

 「ちょっと…いい加減にして」
 「おっぱい、ちょーおっきいよねサクちゃん。あー柔らかい」

 だんだんと揉む力が強くなる。
 こんな事、今の私がされたら…より妄想が加速してしまいそうで怖くなった。
 普段なら胸を揉まれるくらいで欲情なんてしない。けど、タイミング悪過ぎる。
 一過性のものなのかどうか分からないけど、ムラムラしている自分がいる。痴漢のせいなのか、その前の係長と花蓮の情事を耳にしたからか、そのどちらでもないのか分からない。いずれにしても私は今そういう刺激に敏感に反応してしまっているのは確かで…。

 「本当に…やめてくださいっ」

 声が震える。耳が、顔が赤くなる。
 左の乳房を強く掴まれて樋口の手の中で形を変えていく。
 耳元に口を寄せられ息を吹き掛けられ、私は肩を竦ませて小さくも効果的な刺激に体が跳ねた。
 もう…限界。羞恥と怒りがピークに達した。
 ─────と、私が立って引っ叩こうとしたのを察知したのか、樋口両手で私の肩を押さえた押さえた。

 「分かりやすいなぁ、サクちゃんは」
 「…離して」
 「このまま離したらサクちゃん俺をぶつつもりでしょ?」
 「………」

 私はただ、樋口を無言で睨みつけた。

 「おー怖、ただのスキンシップでそこまで怒ることないっしょ」
 「ただのスキンシップじゃないから怒ってるんですけど」
 「ちんこ入れるまでがスキンシップだよ」
 「頭おかしいんじゃないっ?」
 「静かに」

 樋口はそう言うと私の胸元、ブラウスの中に手を差し込んできた。

 「ちょっと…!」

 明らかにやり過ぎだ。彼氏でも何でもないのに…いや、彼氏だとしても皆の前でしかも業務中にこんな事許されない。
 一瞬の逡巡の内に、いとも容易く樋口の手はブラに収まっている私の乳房を直に触り出した。

 「あ〜あったかいなぁ…サクちゃんのおっぱい」
 「バカ、やめて」
 「あんまり騒ぐと皆に見られちゃうぞ?」

 そうだ、こんな醜態見せられない。皆真面目に仕事をしているというのに、私はこんなつまらない男に翻弄されている姿など…。
 これは、昨日の痴漢と同じだ。見られてはいけない、知られてはいけないと、ずるずる相手の思うままにされてしまう。
 色々と頭の中で考えを巡らせていると、樋口は私の乳首をきゅっと摘まんだ。そのまま指の腹で擦りだして私は自分の意思とは別に肩がびくびくと震えてしまう。
 この状況で何故私は強く出れないのか。それ以前に何故私の体は………。

 「…サクちゃんマゾっけあるでしょ?乳首すっげぇ立ってるよ」
 「うるっ…さい…!いいからもう、やめて」

 抵抗の意思を口にするも、未だ樋口の手の温もりが胸を伝って感じる。

 「最近ご無沙汰なんじゃないの?男、欲しいでしょ?」
 「だからって…あんたなんか選ばない…」
 「ご無沙汰なのは否定しないんだね。可愛いなぁ」

 腹立つ。樋口の言い方も言ってることもムカつくけど、そういう隙を与える私自身にも腹が立った。そうしてる間にも私の反応を見ながら弱点を探すように胸を弄られる(まさぐられる)。
 やっぱりこの男………女慣れしてる。触り方で分かる。緩急をつけて的確に弱いところを攻める。
デスクに俯せて胸ごと手を潰しても、空いた方の手の指先で頸(うなじ)を擽られて背中が反る。
デスクから離れた乳はまた樋口の手の中で弄ばれる。じっとりとかいた汗を意に介さないまま、樋口のセクハラが続く。

 「俺さ、勃ってきちゃったよ…ちょっと一緒にトイレ行かない?」

 私は歯噛みして色んな感情、感覚に耐えている。少しでも気を許すと、変な声が出てしまいそうになるから………でも、もうそれも──────

 「いやぁやばかった!うんこでか過ぎて一回で流れなかった!!わっははは!」

 突然の大声がオフィスに響き、その声に驚いた樋口はすぐ様手を抜き取って私から離れた。
 危なかったと、私は安堵すると共に天然素材で大馬鹿の同期の男に感謝した。


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