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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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「お前、何妄想してんの?あ、ビールお代わりする?」

ちっ!
「奥さんには銀座の服で私にはビールか!」
「は?」
「いえ。ビールもう一杯飲む!」
「はいよ」
「今日は武藤が誘ったんだから武藤が奢ってよね!」
「いつも奢ってんだろ」

そういえば・・・
武藤と居てお金を払った事がない。
いつも理由を付けて奢ってくれる。

先週は、めんどくさい資料をテータ分析したお礼だっけ。
でもそんなもんは仕事の範疇で親切でも何でもない。

口実を付けて、同じ部署で同じように働く同期をねぎらってくれてるんだろう。
「これからも続けたまえ」
「はぁ?」

「で?安西は休日に何してんの?」
だから、寝てるってば・・・
「片付けかな〜」
「嘘つけ」
「・・・なんでよ?」
「安西の会社の机、汚いじゃん?よくあれで資料なくさないよな」
大きなお世話!
「お前、部屋も汚いだろ?」
「会社の机と、部屋は別でしょう!」
当たってるけど。
「同じだね」
当たってるけど。
「見たことないくせに」
当たってるけど!
「まーね。で?何してんの?」

しつこいな!


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