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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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-3


こいつは・・・


リア充だ―――


そんな言葉が今もあるのか知らないけど。
それでもこいつはリアルが充実してる。

海外転勤の前に学生時代の彼女と結婚して
子供は・・・生まれたって聞かないな。

まぁいい。

同期のこいつにさほど興味はない。

「今日飲みいかねぇ?」

視線は全くこっちに向いてなくて
お互いに目の前のパソコンに釘付けで
仕事の手は休めないで口元だけでコンタクトを取る。

「この仕事、終わんないんだけど」

やってもやっても、海外から来るメールの量にうんざりして
うんざりする暇がなくて
優先順位を即座に見極めて片付けて行く。

「仕事なんか終わらねぇだろ?終わらせンだよ」

こいつの口癖に、仕事のできるやつは・・・なんてため息をついた。

こいつは絶対に『終わらせてる』

無理やりじゃなくて、きちんと終わらせてる。
男とか女とかじゃなくてこいつのキャパが大きいんだと思う。

きっと家に帰れば奥さんが夕飯を作ってて
休日も2人で買い物なんかして
月曜日からの仕事への切り替えも出来るんだろう。




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