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MatchingDIVE
【SF 官能小説】

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リサ・クリスティー-9


カノン:
「はぁ楽しかったー
リサはどうだった?」

リサ:
「そうね♪
こんな事初めてだったから
とても楽しかったわよ♪」

カノン:
「リサに喜んで貰えて
良かったー!
もうお腹空いたね?
それぞれご飯食べてから
午後は魚釣りをしようよ?」

義人:
「そうだな…」

カノンと義人のアバターが
動かなくなるのを確かめてから
リサはロッジの部屋に入り
ログアウトする。

二人が昼食を済ませ
バーチャルに帰って来ると
リサはログインし
食事を済ませた振りをして
部屋から出てくる。

午後からはカノンの言う通り
釣りを楽しんで過ごし
夕暮れには
キャンプファイアを囲む。

バーチャルキャンプファイアの
炎の温度はリサにしか
伝わっていない。

それに気づかれまいと
リサは温度の事に触れず
夜空を見上げていた。

リサ:
「ねぇ?二人とも
空を見て……
星がすごく綺麗……」

カノン:
「うん、本当だ〜♪
この星って現代の物なのかな?
50年前の物?」

義人:
「さぁどうだろう?
地球の外気汚染は
少なくなったから
空の情報は
現代の物かもしれないな」

カノン:
「不思議よね〜
人間が作った物は廃れていくのに
自然はこんなに綺麗なんて……」

リサ:
「そんな事ないわ♪
アバターのおかげて私たち
こうやってお友達として
居られるもの
それってとても美しい事じゃない?」

カノン:
「それもそうよね!
アバターのおかげで
人と人が出会う事が
出来るんだもんね?
そう言う事が
当たり前になっちゃったんだな〜

バーチャル世界を作った人に
感謝しなくっちゃ……」

三人はキャンプファイアを終えると
ログアウトする。

ログアウトした義人は
ベッドに横になり
リサが植物人間と言う事と
温度を感じる事の出来る
アバターとの関係を
思い起こしていた。

温度を感じる事の出来るアバターは
カプセルスキャンによる
バーチャルログインが
絶対条件になる。

カプセルスキャンは
特定の医療機関と極少数の裕福層
それと風俗店だけが所有している
システムだけだった。


その頃
リサはとある病院の
カプセルの中だった。

病室に看護師(しずく)が
入ってくる。

「ミサトさん、帰って来ました?」

しずくはカプセルの横にある
機械のモニターを見る。
そこのモニターに文字が
書き出されていく。

ミサト:
『ええ……さっき…帰ったわ……
遅くなって……ごめんなさい……』

しずく:
「いいのよ♪今日は楽しめた?」

ミサト:
『ええ…楽し……かった…わ…』

しずく:
「それは良かったわね♪
もう何年も普通の生活をして
来れなかったのだから
残りの人生たくさん楽しんで♪」

ミサト:
『いつも……ごめんな……さい…』

しずく:
「いいのよ♪
これが私の仕事なんだし
私はミサトさんが
幸せになってくれるのが
とっても嬉しいんだから」

ミサト:
『本当に……あり……がとう……』

しずく:
「ふふふ、気にしないで
お腹空いたでしょ?
今から点滴するからね
少し待ってて」

しずくがカプセルに
点滴キットをセットすると
カプセルを開き
ミサトの白衣を脱がせ
ミサトの体を拭き始める。

しずく:
「ミサトさんって
本当に綺麗な体をしているわね♪
女の私でさえ
惚れ惚れしてしまうわ♡
男の人達がほっとかないでしょ?」

ミサト:
『そんな…事…ないわ…
だって…今は…アバター…だもの…』

しずく:
「そうなのね?私情の事は
わからないけど
スキャンでログインしたら
絶対にモテモテよ♡」

ミサト:
『しずく…さん…
そう…だんが…あるの…』

しずく:
「え?な〜に?」

ミサト:
『わたし…
好きな…人が…出来た…の…』

しずく:
「すごい事じゃない!
それって素敵な事よ♪
これからマッチングダイブ
と言うのが出来るから
ミサトさんも結婚して
子供が産めるようになるわよ」

ミサト:
『でも…その…人…
一度しか…会った…事が…ないの』

しずく:
「あら、そうなの?
その人は何処の人なの?」

ミサト:
『わから…ないの…
名前…も……なにも……』

しずく:
「そうなのね…残念だわ
その人はどんな人だったの?」

ミサト:
『彼は…私が…ここに…来る…
前に…出会った人…
優しく…て…
思い…やり…が…あって…
私の…心…気にか…けて…くれて…
私…には…もう…
親も…兄弟も…いない…から…』

しずく:
「ふふふ、いい人みたいね♪
でも、あなたには私もいるし
西園寺さんがちゃんと
面倒を見てくれるわ
心配しないで
いっぱい恋をしてちょうだいね♪」

ミサト:
『うん…あり…がとう…』

しずく:
「さっ!体も綺麗になった♪
私は一度部屋に戻るけど
何かあったら
いつでもコールしてね?
すぐに飛んでくるから」

ミサト:
『うん…あり…がとう…
しずく…さん…は
天使…の羽根が…ある…みたい♡』

看護師のしずくは
病室から出ていき
ミサトの脳波は眠りについていく。


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