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任務中なのに〜アパート張り込み編〜
【レイプ 官能小説】

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盗聴器-1

悠子がハンディカムを三脚に取り付け、監視画面を見ながら着替えて化粧する間櫻井は悠子の髪をドライヤー当て丁寧に乾かす。

櫻井が悠子に、

『アジトの男がコンビニに出掛ける時間に近づいているぞ。』

と言うと悠子は頷きインカムの通話スイッチを入れ、

『篠山から全員へ、任務決行時間までもう少しよ!アジトの男がコンビニに出掛ける時間に近づいている。
繰り返す、そろそろ任務決行時間よ!』

と言うと部下達から

『了解。』
『準備良し!』

と各々返事がくる。それから10分も経たない内にアジトの部屋から男が出て来た。悠子はインカムで通話を始め、

『篠山から全員へ、アジトから男が出て来た、眼鏡を掛け30才前後風の容貌、チェックの長シャツにジーパン。繰り返す、男が部屋を出た。』
『全員、任務予定通りに動け!繰り返す任務開始!』

と言うと部下達が

『任務開始、了解!』
『任務予定行動に入ります。』

などと返事してくる。悠子は、スマホを取り出し、

『篠山です。11時12分任務開始です。各監視対象に連絡願います。繰り返します、11時12分任務開始!』

と話す。インカムから、

『主任へ、アジトの男を確認、アパートの入り口からコンビニの方へ向かっています。』

と連絡がくる。悠子は、

『篠山です、了解。設置班へ、取り掛かって下さい。』

と言うとすぐに、

『設置班、緒方です。主任、了解しました。設置に向かいます。』

と緒方から連絡がある。悠子は、

『篠山、了解。』

と言い、6畳の部屋の窓を開け首を出して向かいのアパートとこちら側のアパートを見て、

『篠山から設置班へ、今の所アジトのアパート一階、二階共に人の姿はありません。』
『篠山のいるアパートの動向は、確認しづらいので設置班は、向かい側篠山のアパートの住人の動向に注意!』

と連絡する。緒方から

『設置班から主任へ、了解。住人の動向に注意します。』

と連絡する。悠子も

『篠山、了解。』

と返す。設置班を住人が犯罪者と思い騒ぐ場合があるので他のアパート住人にも注意しないといけないのだ。

そのような場合には、悠子や捜査官達が直ちに説明しないといけない。盗聴器設置と言う秘匿性の高い任務なので仕方がない。

悠子が窓から設置班の様子を見ているとゆっくりと歩きアジトの部屋に向かっている。その部屋前まで行くと緒方が周りを伺っている。

それから技術部の捜査官がドアノブに手を掛け作業している。緒方が、

『住人の動向に問題無し』

とさりげなく小声で伝える。悠子も

『了解』

と短く小声で返す。あっという間にアジトの部屋のドアか開き、設置班の3人が中に入る。

悠子は、首を窓の外に出来るだけ出し二つのアパートの住人の様子を伺う。問題無い様だ、誰も外に出て来たり、騒いだりしていない。

緒方から、

『主任へ、玄関のすぐ近くにドアが有ります。今、開錠作業中。』

と報告がある。悠子は、

『篠山、了解。』

と返事する。やっぱり、二重ドアにしている。捜査された時を考え、時間稼ぎの為に設置するのだ。

連中が増設するドアは鍵が特殊な場合が多い、開錠に時間が掛かるかも知れない。悠子はコンビニが気になり、

『篠山からコンビニ前の山田君へ、男の様子はどう?』

と聞くとすぐ山田が

『あっ主任、異常無いです。男は、コンビニに入るとすぐ雑誌コーナーで立ち読みしてます。』
『一度、店員が男に話し掛けてました。それ位です、何かあったと言えば。』

と報告する。悠子は、

『篠山、了解。』

と返し通話を切る。その時櫻井が、

『1人、立ち読みにうるさい店員がいる。オーナー店長みたいだが、また男に注意するかも知れん。』

『前の時は、男は早めに立ち読みをやめていた。山田に店員を何とかさせろ。』

と言って来た。悠子は、

【そんな情報早く教えてよね。】

と思いながらも思案する。

【山田君が上手くやれるかな。】
【店員に事情を説明するのも捜査している事がその内男にバレるリスクがある。】

と悩んでるいると、櫻井が立ち上がる。

『少し、外出する。』

と出て行った。その時緒方から、

『主任、内側のドアの鍵、特殊な物で少し時間が掛かるそうです。』

と報告がある。悠子は、

【やっぱりか、開錠出来れば良いが。】

と思い緒方に、

『聞いていたと思うけど、男はまだコンビニよ。時間はあるわ。』

と励ます。山田が割って入り、

『また店員が男に何か言っています。』
『立ち読みするなと言ってる風に見えます。』

と心配な声で話す。悠子が山田に指示しようとした時山田から、

『あれ、櫻井さんが小走りで来ました。』

と言って来た。悠子は驚き、

【何するつもりなの?】
【お願いだから邪魔しないで!】

と心配と怒りが湧き起こる。山田が、

『櫻井さんも立ち読みしています。』

と報告する。悠子は、

『山田君も中に入って状況を確認!』

と言うと山田が、

『了解。』

とすぐ返事がくる。悠子がジリジリ待っていると緒方から、

『主任、内側ドア開きました。ですが引き戸も鍵が増設されています。今開錠中!』

と少し焦った様な声だ。悠子も予想外に時間が掛かる。盗聴器設置の時間は大丈夫かと心配しながらも、

『設置班全員、落ち着いて。』
『いざとなれば、男を逮捕。各監視対象強制捜査も出来るわ。』
『先ずは、開錠ね。』

と励ます。


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