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MatchingDIVE
【SF 官能小説】

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広報室-9

それから数日後
取締役会に呼び出される。

今後の詳細は

マッチングダイブ
&リサ・クリスティのCM作成

配信データの
アーティスト名の開示

IT雑誌メディア向けのインタビュー
二曲目以降の制作と

当面の間テレビ番組の出演はしないと
言う事だった。

「いよいよだな……」

「本当にデビューすんだね?
全然実感なかったもんね」

「そうだな、これからはリサを
狙った報道陣が押し掛けるぞ」

「ええ!?そうだよね?
うわ〜大変だ!どうしよう…」

「まずは室長に相談しよう」

「そうね!」


カノンと義人は
広報室長の元へと詰め寄る。

室長の指示は
これからもリサの護衛を兼ねた
同行を続けるようにとの事だった。

ただ、義人は室長に
リサのダミーアバターを申し出る。

「ふむふむ、なるほどね
普段はダミーで行動して
報道陣の目を眩ませようって訳ね

……分かったよ、すぐにでも
取締役会での承認を得ようね」

義人の提案は数日で承認された。

すぐさまリサは呼び出され
ダミーアバターに着せ替えられ
広報室に戻って来る。

「ただいま♪」

「え!?リサ?リサなの?」

「ええ…そうよ…可笑しい?」

「いや、可笑しいと言うか…
前よりも可愛いって言うか
逆にエロくなったと言うか」

「ふふふ、私も色々選んだけどね
あのおじ様達が
これが良いってwww」

リサの身長は低くなり童顔で
まるで中学生のようなアバターに
変えられていた。

「取締役の中に
ロリコンが居たんだな」

義人が笑うと
カノンが突っ込む。

「もしかして義人は
ロリコンが好きなの?」

「そんな訳無いだろ!?
変なこと言うなよ!

まぁ、そのアバターなら
報道陣に気づかれる可能性は
低くなったな!」

「あら?義人〜誤魔化した〜♪

でも、いいな〜
私も
もうひとつアバター欲しいな〜」

「それは出来ないだろ?

アカウントは
一人ひとつまでしか
許されて無いのは
知ってるだろ?」

「知ってるわよ!

有名人とか
そう言う人にしか
許可出ない事くらい…

義人はどんなアバーが
好き?」

「ふふふ、あなた達って
恋人同士みたいね♪」

「ち、違うよ!」

「そ、そうよ!違うわよ…」

「あら?そうなの?
そのようにしか見えなかったわよ?」

「それにしても
リサのダミーアバターの許可
いやに早かったな?」

「そうね…
政府へのコネがあったみたいよ

さすが大きい会社ね♪」

話の間
頬を膨らませている
カノンだったが
何だか寂しげでもあった。


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