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無人島性活
【ハーレム 官能小説】

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日本語-1

コカの事件から何日が経ったのだろう。エイジの後悔はカレンダーをつけていなかった事だ。遭難当初は直ぐに救助が来るものだと思っていた。

日本に居た頃には、消防隊や自衛隊が救助している姿をニュースで当たり前のように見ていたので、翌日には助けが来るものとイメージしていた。

「日本で人命救助している人達はすごい人達なんだな…」

当たり前の事だと思っていた日本から、当たり前の事が当たり前ではない無人島に来てから数ヵ月が経ったのかもしれない。
エイジには一年以上経ったかのように感じていた。

「お父さん、お母さんは元気にしているかな……日本では俺の事はどうなっているのかな?
行方不明かな……
会社は首になってるだろうな……」

水平線を見ながら故郷を想う。

ジャングルの方からエイジを呼ぶ声が聞こえる。
ソフィーがエイジの元へ駆け寄ってきた。

「エイジ、ここに、居た?」

「う、うん…」

「泣いてたの?」

「ううん!泣いてなんか居ないよ
ちょっと日本事を思い出していたんだ」

「エイジ、日本、どんな所?」

「そうだね、大都会で人がたくさん歩いていて…」

「へ〜行ってみたい!日本!
でも、今、お腹すいた!
みんな、エイジ、待ってる!」

「ははは、そうだね!
もうお昼ご飯の時間だね♪」

エイジは生け簀から鯛を一匹捕ってきて、サバイバルナイフで三枚に下ろし、小屋に持ち帰る。
ソフィーは先に小屋に戻り、エイジの指示でタロ芋を茹でてくれていた。
クロエがエイジに話しかける。

「エイジ、ご飯、何?」

「うん、鯛を使って新しい料理をしてみるよ」

「新しい、料理、愛してる!やったー!」

(ふふふ、愛と好きの違いがまだ分かってないみたいだな)

茹でたタロ芋の皮を剥き、磨り潰して鍋に入れ水を適量加え、その上に鯛の切り身を乗せ、ヤシの葉で蓋をする。
竹筒に水と鯛の骨を入れて焚き火にかざす。

鯛の切り身が蒸し焼きになると塩を振り、お箸で身をほぐしタロ芋に混ぜ混む。
竹筒の鯛の骨のスープは塩で味を調える。

「みんな〜出来たよ〜
無人島鯛めしとアラ汁!」

皆が嬉しそうに食べる。

ケイティが笑顔で

「エイジ、料理、美味しい、日本好き料理!」

「ふふふ、日本料理が好きなんだね♪みんなは、お寿司は知ってるかな?スーシー!」

「知ってる!食べた無い!高い!」

皆は寿司の存在は知っていたが、誰も食べたことが無かった。

「そっか……お米が無いけど、生魚は食べれるかな?」

「食べる!すし!エイジ料理美味しい!」皆が笑顔で言う。

(みんなの日本語も上達してきたな)

「お米が無いけど、今夜、作ってみようね♪」

「やったー!エイジ!好き!」

皆が喜ぶが
エイジがずっと気になっていたことを聞いてみる。

「みんなの国は何処なの?」

皆の話を聞いてみると

ケイティはフィンランドで
フィンランド語

トリーはエストニアで
エストニア語

ジゼルはノルウェーで
サミー語

クロエはデンマークで
フェロー語

ソフィーはアイスランドで
アイスランド語

驚いたことに
皆は北欧の出身だったが
言語の違いに驚く。

エイジは仕事の事も聞いてみる。

すると、全員がモデルになると言う事であった。しかも、全員が同じように、お金持ちになれるからと船に乗せられ、拘束されたのだった。

エイジは皆の話を聞いて辛くなっていく。日本では考えられない事が起きていたからだ。

この美女達は孤児で身寄りがなく、各国から連れて来られたのであった。

言葉が通じない者同士にして、逃げる気を起こさせないためだったのかもしれない。
密航で国外に連れ出されているので、出国履歴も無い。

そんな事も知らないまま、六人で協力して生きてきた。

(辛かっただろうな……)

エイジが悲しい顔をすると、皆がエイジを笑顔で励ましてくれた。

「みんな、エイジ好き、愛してる、エイジ、良い人、ありがとう」

皆エイジを抱き、笑顔で涙を溢れさせていた。故郷を思い出させてしまったのだろう。

彼女達はエイジにキスをして、昼寝をせずにそれぞれの仕事に向かっていった。
エイジはこの五人を必ず守ると決意するのであった。


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