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MatchingDIVE
【SF 官能小説】

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オフィスコミュニティ-7

「それは…プライベートの事は
店舗では一切関知して
おりませんでして………」

「そうなんですか……」

「ですが、50万人の登録者が
居ますので
似たような娘はご案内出来ます!

よろしかったら
お飲み物は如何ですか?」

「ああ!?今日は帰ります……」

「そうですか…
今後ともフェアリーダイブを
ご贔屓にお願い致します」

義人はそのまま帰宅するのであった。

自宅に帰ると自分の部屋に閉じ籠り
ベッドに寝転がる。

天井を見つめ

「ミサ……どうしているのだろう」

翌朝
いつも通り出社しメール処理を
こなしていく。

マッチングダイブの苦情が
殆んどだが

義人はいろんな人の考え方や
意見を目の当たりにして
考えさせられる。

「本当に子供が欲しいと
思っている人には
夢のようなシステムなんだが

圧倒的に反対意見が多いな……
過激な人も居るし……」

カノンが声をかけてくる。

「義人〜どう?仕事の方は?」

「ああ…難なくこなしているよ」

「大変だろうけど頑張ってね♪

それからさぁ
今夜は部屋に来れない?」

「え!?別に
今日は大丈夫だけど……」

「良かった♪
じゃあいつもの時間に来てね♪
待っているから♪」

就業時間が終わり
食事を済ませると
いつもの部屋にログインする。

部屋にはカノンだけがいた。

「あっ!?キタキタ義人!
来てくれたのね♪」

「う、うん…みんなは?」

「みんなは
なんか用事があるみたい……」

「へ〜そうなんだ!?
皆揃って珍しいな…」

「ところで義人さぁ…
ちょっとお願いがあるんだけど……」

「なんだよ?お願いって?」

「ハワイトラベルの前に
お買い物したくって……だから………」

「だから?」

「だから!今度の休みの日に
付き合って欲しいの!」

「え!?二人で?」

「そう!だって皆に
見られたくないんだもん!」

「ああ…分かった……いいよ……」

「やった♪じゃあ今度の土曜の
10時に!」

二人は待ち合わせの
約束をして解散する。

土曜日の10時バーチャル世界の
待ち合わせ場所

「カノンのヤツ遅いな…
もう10時なんだけど…」

ちょっとしてカノンが声を
かけてやって来た。

「ごめーん!待った?」

「ああ…少しな…」

「本当にゴメン!
何着ようかと迷っちゃって…」

「迷うって、アバターなんだから
いつもので良いじゃないか?」

「女の子はアバターだって
着飾りたいの!」

「そうなのか…」

「もう!義人は女心が
解って無いんだから…

まぁいいや!いこっ♪」

(待たされた俺が怒られて無いか?)

二人はショッピングモールを
並んで歩く。

「別に買い物くらいなら
ショッピングモールにまで
出て来なくても
選べるし買えるじゃないか?」

「雰囲気がいいの!それに…」

「それに?」

「それに義人に
見て貰いたかったの!」

「そうか……」

カノンは少しむくれている。

「あっ!?このお店!
今流行っているんだよ!

ちょっと見ていい?」

「ああ…」

カノンは店舗前で
ショップデータを開く。

「うわ〜可愛い♡
これもいいな♪これも!これも!
ねぇ義人はどんな服が好みなの?」

「え?俺はいつも同じ服しか
着ないけど

ああ!仕事する前に
スーツは買ったかな……」

「義人の服じゃなくて
女の子の服の好みだよ!

もう……バカ……」

カノンは寂しそうにするが
義人はミサの姿を思い出してしまう。

(ダボダボのTシャツにデニムの
ホットパンツヒ
ールの高いサンダル……)

「そうだ!?ピアス!ピアスだ!」

「え?ピアスが好きなの?」

「え!?ああ…いや…うん…」

「じゃあピアス見に行こう!」

「無理しなくていいよ!」

二人はアクセサリーショップの前に
やってくる。

カノンがショップデータを開く。

「わぁぁ可愛いのがいっぱい♡
義人はどんなのが好きなの?」

半強制的にピアスアイテムを
見させられる。

「ええ?そうだな…」

義人はたくさんのアイテムの中から
ひとつのピアスに目が止まる。

ミサが着けていた物に似た
リングフープピアスだった。

「へぇ〜
こう言うのが好きなんだ!?」

「いや
好きと言うか…
なんか気になっただけで……」

「じゃ!これ買っちゃおう!」

「え!?
無理しなくていいよ!
ちよっと気になっただけだし!」

「いいの!私これが気に入ったの!」

「そか、うん…」

何も言えなくなる義人に
なぜか不機嫌なカノンは
フープピアスを購入し
すぐにアバターに着けてみる。

「義人、どう?」

「ああ、似合ってるよ…」

「なんか感情こもってない!
まぁいいわ!
それじゃーランチしよ♪」

カノンは義人を連れて
高層階のレストランに入り
東京を見渡せるテーブルに着く。

「すごーい!
綺麗な所だね?こんな所初めて♪

バーチャルで食事ってあまり
意味が無いもんね?」

「そうだな…」


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