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MatchingDIVE
【SF 官能小説】

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オフィスコミュニティ-4

「ユキト……
まぁ店に行って聞いてみな?
何か解るかもしれないしよ…」

「ああ、分かった、ありがとう」

カーブとユキトもログアウトする。


翌日
会社のオフィスにログインする。
いち早く声をかけてきたのは
カノンだった。

「義人〜!おはよう♪
昨日のプランどうだった?
もう、色んな事をしてみたくって
二日じゃ足りないって
感じなのよね〜」

「うん…そうだな…」


総務課長が全員を招集する。

「え〜これから我が社の新事業に
総務課は全力を挙げて
取り組む事になる!

私も出張で
社を留守にすることが多くなるから
残ったものは
廻ってきた残務処理をお願いしたい。

これからは問い合わせや
苦情が増えると思って
間違い無いから
そのつもりで居てくれたまえ!

それから松雪君はこれからも
小林君の指示に従って
業務をこなしていってくれたまえ」

その後オフィス内の人達は
それぞれの仕事を始める。

そのまま課長と数名が
オフィスを出ていく。

「それじゃ義人!
問い合せが来たメールに
この内容を貼って送り返して!」

その内容とは

「MatchingDAIVに関する
問い合せの回答
マッチングダイブに関する事業に
関しましては

政府との連携もございますので
回答は差し控えさせて頂きます。
今後、詳しい詳細は政府からの
発表をお待ち下さい。」

「これは!?」

「知らなかった?
うちの会社がマッチングダイブの
元になるの…

賛否両論あるからね
普通の問い合せもあれば
避難や反対意見もあるから

この内容を貼って返信するのよ…

一日に何千件とかになったら
自動返信にしちゃうけど
今の所は自分達で対応するのよ

中にはマッチングダイブとは
違う内容もあるから気をつけてね♪」

「そうなのか…反対意見って…」

「ほら!そう言っているうちに
早速メールが来たわよ!
関係ないメールだったら教えてね」

義人は会社のメールとリンクする。

一通のメールがくる。

「マッチングダイブは
神を冒涜するものだ!
天罰が下る前に止めるべきだ!」

次々にメールが入ってくる。

「マッチングダイブに
愛は有るのですか?
あなた達のしようとしている事は
風俗と同じじゃないですか?」

「私はバーチャル風俗嬢です。
このシステムが広がると
私達は仕事が無くなり
生きて行くことが出来ません!
止めて下さい!」

「こんな事に税金を使うなら
ネオコロナ撲滅のために
使うべきだ!」

「私は仕事の関係で
妻と離れて暮らして居ます。

そろそろ子供が欲しいのですが
帰る事が出来ません!

なんとか早くマッチングダイブを
普及させて下さい。お願いします。」

メールの内容は殆んどが
反対意見だった。

「凄い量だな…
それに風俗嬢の仕事が
無くなるのか……」

義人はミサの事を
気にかけながらメールを
処理していく。

あっという間に一日が終わる。
「義人〜お疲れ様〜♪
今日はどうだった?」

「そうだな
色んな意見があって驚いたよ。
反対意見が殆んどだったけど………」

「大変でしょ?
クレーマー処理もする事があるから
頑張ってね♪」

「課長達は何処に行ったの?」

「たぶん、出張かな?
詳しくは知らないけど

自治体とか医療現場との交渉とか
契約とかじゃないかな……

私が会議の資料とかも担当したから
たぶんそうだと思う……

そうだ!

風俗関係の嫌がらせとかも
あるみたいだから
その対応かもしれない!?」

「へえ、大変なんだな…」

「義人〜
今日も部屋に集まるよね?」

「ああ…今日はちょっと……」

「そうよね!
今日はちょっと疲れたわよね?
それじゃまた今度!」

そう言ってカノンはログアウトする。
義人もログアウトしてダイニングへ
降りていく。

「あれ?父さんは?」

「お父さんは今日から出張よ〜
今日は北海道だって」

「へ〜北海道か…
昔、子供の頃バーチャルトラベルで
行ったことがあるよね?」

「そうね、よく覚えていたわね?
あの北海道の景色は昔の物だから
リアルの景色は全然違うわよ」

「ふ〜ん…そうなんだ…
あっ!母さん!

今日は夕食を食べてから
友達と会うから
帰りは遅くなるかもしれないよ」

「あら?そうなの?リアルで?
女の子?」

「いや、違うよ!」

「ちゃんと気を付けなさいよ
何処でネオコロナに
感染するか分からないんだから!

それから
彼女さんによろしく
言っておいてね♪」

「だから!違うって!!」


義人は夕食を済ませると
ウォルフ街にやって来ていた。

そして、ダウンタウンを歩き
フェアリーダイブのあるビルに
到着する。

ちょっと思いとどまって
ビルの中に入っていく。

エレベーターを上がると
ボーイが頭を下げて迎える。

「いらっしゃいませ
本日はご予約のお客様でしょうか?」

「いや
予約はしていないんだけど
前回入った娘に入りたくて
ちょっと寄ってみたんですけど……」

「畏まりました
50万人の登録スタッフが
居ますのでご安心下さい。

ご案内致しますので
こちらへどうぞ……」

義人はすぐに
カウンセリングルームに通される。

「それでは
どのようなスタッフでしたか
お聞かせ願えますか?」


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