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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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母(麗子)と娘(紗理奈)の軋轢-6

紗理奈の腰が礼二の腰に引きずられるようにして浮き上がっていく感覚があった。
ペニスが紗理奈の内臓を引きずり出しているような感覚が、膣の中の生じた。
思わず紗理奈は口走っていた。
「あ、だめ、あ、いや、ぬ、抜かないで。」
紗理奈は無意識のうちに礼二の腰に手を伸ばし、自分の身体の方へ引こうとした。
「頼むなら頼むで、それらしい言い方があるだろ?」
礼二が紗理奈の腕を抑えながら言った。

しばらくの間があって、紗理奈が絞り出すように言った。
「お、お願い、です。抜かないで、ください。」
「少しは素直になってきたようだ。」
礼二は肩に抱えていた紗理奈の脚を両脇に抱え込み、
そのまま太腿を自分の腰に近づけた。
紗理奈の入口辺りで引っかかっていたペニスが再び紗理奈の奥深くへ沈んでいく。


「どうだ?少しはオレの良さがわかっただろ?
 腰の動きは速けりゃいいってもんじゃないってこともな。」
礼二の言葉には勝ち誇ったような落ち着きがあった。

紗理奈は礼二のペニスを自分のオマ〇コの奥深くに納めたことで、
少し落ち着きを取り戻した。
(なんだったんだろう。本当に、中身が引きずり出されるかと思った。
 あれが、あのデカカリの効果なんだろうか。)

紗理奈は礼二の次の動きを待った。
(今度礼二が腰を引いたら、どこまでも付いて行ってやろう。)
心の中でそう思いながら紗理奈は、へその奥に力を入れ、膣を締めた。
次の動きを期待して待っているという自分の意図を礼二に伝えようとしたのだ。

礼二は突然のペニスの締め付けにハッとしたような顔で紗理奈を見た。
紗理奈が黙って頷くと、礼二はそれに応えるように紗理奈の太腿を抱え直した。

奥を突いて欲しいと思ったことは今までに何度もあったが、
引き抜いて欲しいと思ったのは初めてだった。
しかし、当たり前のことながら、引き抜くためには奥へと入れなければならない。
連続して引き抜いてもらうことなどは不可能なのだが、
紗理奈はこの引き抜きが永遠にでも続けばいいのにとさえ思った。

礼二は紗理奈の意図を察してか、
紗理奈の膣壁を削り取るように動きながらギリギリまで引き抜いていく。
紗理奈の腰がペニスに食らいつくように礼二の腰を追いかけ、
カリに引き摺られる快感を十分に味わったのを確かめ、
すぐさま奥へと押し込み、少し静止する。
そして頃合いを見計らって、またゆっくりと抜いて行くという動きを、
何度も楽しんだ。

礼二が楽しんだ以上の快感が紗理奈を襲っていた。
紗理奈は礼二が奥へ入ってこようとするときにも、膣壁へ力を籠め、
奥への侵入を阻止しようと試みた。
そのことの結果が、膣壁とペニスのより強い摩擦を生み、
紗理奈は礼二の出し入れのたびにオマ〇コ全体から身体の中の方にかけて、
痺れるような快感を味わうことができたのだ。


香澄は相変わらず壁にもたれたまま、
次第に礼二のペニスの虜となっていく紗理奈の様子を見ていた。
紗理奈の顔からはさっきまでの挑戦的な表情は消え、
時折礼二の身体に縋るように手を伸ばし、キスを求めていたのだ。


母親の、あまりにも自己中心的な性行動を見て、
母親への信頼が一気に崩れた紗理奈にとって、
目の前で繰り広げられる麗子の、あまりにも激しい性的な行動は、
軽蔑、さらには無視と言った、反抗的な態度を通り越し、ついには
紗理奈の〔女〕という部分を刺激し始めた。

(あそこまで単純に、いや、もしかしたら、純粋に、
 性的な快感を追及できるものなのだろうか。)

性的な快感の追求のためなら、それ以外のものはすべて捨て去る。
もしかすると、麗子にはそれが可能なのかもしれない。
(わたしには無理だわ。わたしには他にも大切にしたいものが多すぎる。
 潤一との関係。もちろん、それは身体だけのものではない。
 潤一の優しさに答える女としての優しさ。
 互いを思いやる心……。)

潤一の存在を、単に性的な満足を与えてくれるための存在などと、
割り切って考えることは紗理奈には到底できなかった。
では、敏明はどうだろう。美奈子は。そして父親である征爾は?

紗理奈には、性的な対象者というもの以前に、
家族として、親子として、姉妹、姉弟としての繋がりが意識されてしまい、
彼女たち、彼らたちを、単純に、女として、男として、見ることはできなかった。

しかし母はもしかするとそうした俗世間的な見方を超越しているのかもしれなかった。
肉親としての愛情がもちろんないわけではないだろう。
しかし仮に、夫や息子、娘たちを単なる性的な欲求を満たしてくれるだけの対象者、
として見ることができたのなら……。

紗理奈も、それを考えないわけではなかった。
敏明も、父親である征爾も、異性として、つまりセックスの対象者としてみれば、
紗理奈の周りにいる数多くの男たちの中で、
誰よりも優しく、誰よりもテクニシャンで、誰よりも立派なモノを持っていた。

もし仮に、紗理奈たち一家が近親相姦などという行為から、
はるか遠い世界にいる家族であったなら、
紗理奈は当然、父親である征爾の愛撫を受けることもなく、
弟である敏明のペニスで歓喜の声を上げることもなかったはずだ。
潤一という青年と会うことはあっても、
彼よりも信頼のおける父親と共に抱かれることなどありえないはずのことなのだ。

改めて母親の姿を見た紗理奈は、
田辺の激しい突きに、涙を流さんばかりにして喜びの声を上げ、
礼二のペニスを愛おしそうに頬張りながら、
もう何度目かもわからないほどの絶頂を迎えようとしている母親が、羨ましくなった。


そんな紗理奈たちの姿を見ながら、香澄は自分の身体が次第に目覚め、
普段の自分らしさを取り戻しつつあるのを感じていた。


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