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下屋敷、魔羅の競り合い
【歴史物 官能小説】

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艶之進、気張る肉刀-6

 きりりとした凜の目が幾分トロンとなっている。その目が急に見開かれた。もしやと思い、二倫坊を見ると、やつは肛門を攻める中指に人差し指を添え、二本にしていた。刺激も倍増である。

「くっ……。い、いやっ」

 この場合の凜の「いや」は(嫌……。でも、もっとして)だと艶之進は思った。現に、凜は股を閉じず、むしろ押し広げている。それに気をよくしたらしい二倫坊は二本指を秘肛の奥まで入れ、ズボズボやっている。

『口への愛撫はもう十分であろう。さすれば拙者は……』

 艶之進は凜の耳を舐め、甘く噛んだ。

「おいおい、あで之進様よ」二倫坊が呆れ気味に言う。「耳だなんて、まだるっこしい攻め方をしてやがるなあ」

「何を言う。城を攻めるには搦め手から、と言うではないか」

「搦め手といったら城の裏門のことだろう? だったら、おれが今、この女の裏門を攻めてる最中じゃねえか」

「いや。搦め手には『注意の届かない部分』という意味もある。それゆえ、まさか攻めると思わぬであろう耳を舐めておるのだ」

「ふーん。……ま、勝手にしな。おれはそろそろ裏門を丸太ん棒で突き破るぜ」

 二倫坊は下帯を外し、八分ほど漲っている魔羅を、でろりと出した。

 さて、お向かいでは力蔵が本手(正常位)で蘭の秘所に真珠魔羅を突き立てていた。

「あっ…………。だめっ…………。そんなにされては…………」

 異物を仕込んだ男根を痛がる女もいるが、蘭の女陰は練れているらしく、漏らす声には悦びの色があった。

「そーれ、それそれ。……指での逝き方とは違うってことを思い知らせてやるぜ。この、特製の魔羅での逝きは格別だぜぃ」

 力蔵は大腰小腰(深く突いたり浅く突いたり)、変化をつけて男根を秘壺へ送り込んでいた。それを見て小夜之丞、

「ただ、力任せに突くことをやめ、ようやく、馬鹿のひとつ覚えから脱しましたか。これは重畳。少しは勝機が見えてきたかも……」

 ひそかに笑い、見届け人に所望して取り寄せた茶をコクリと飲んだ。

「あっ……お尻に……、いやーーん!」

 これは凜の嬌声だった。二倫坊の火魔羅が彼女の肛門にブスリと入ったのだ。横向きに
寝かせ、背後から交わっている。それをチラリと見た力蔵が笑った。

「まともな攻めでは勝てねえと思い、けつの穴から切り崩しにかかったか。……ふん、雑魚の考えそうなこったぜ」

 そう言って蘭の女陰に深々と入れた真珠魔羅を撹拌させた。小刻みな腰の振りで。

「ひいいいーーーー、だめっ、それ、だめ!」

 密着させた力蔵の陰毛が蘭のおさねをくすぐり、秘壺の中では真珠のコリコリが膣奥の襞を刺激した。頃合いはよしと見た裏世界の親玉は、怒濤の魔羅の抜き差しで腰元を絶頂の淵へと追い詰めた。そして、

「だめだめだめっ……………………、いくぅっ!」

 蘭がひくつき、気をやった。見届け人が紙の「一」の文字に「|」を加えて「丁」の字にした。

『ふむう……、すでに二本取られた。これは危うし……』

 艶之進は剣で仕合っている心持ちだった。凜の耳をねぶっていたが、

『やはりまだるっこしい。性分に合わぬ』

 ということで、女陰への攻めに切り替えた。
 陰部を舐めようとして横臥する凜の股間へ顔を持っていくと、股の付け根越しに、肛門を出入りする火魔羅が見えた。凜の尻肉と二倫坊の下っ腹がぶつかる音がする。他人の交接をこんな間近に見るのは初めてで、艶之進はやや気後れしたが、ここは乱戦の場、と心を定め、女陰を舌にて愛撫することに専心した。
 少しくすんだ色の陰唇をしゃぶり、綺麗な鮭色の秘肉を吸う。肛門への刺激が加えられているせいか、膣口からはすでにトロリと汁がこぼれており、それを呑み込むと、妙になまめかしい味がして、艶之進は俄然興奮してきた。
 音をたてて膣口を吸い、転じておさねを吸う。

「ああーーーん。……ううーーーん」

 ようやくのことで凜が喘ぎ始める。しかし、蘭ほどの嬌声にはほど遠い。

『かくなるうえは、拙者も前門へ魔羅をば打ち込もうか』

 すでに己の肉刀は屹立していた。だが、横臥の凜は尻を突き出している格好。艶之進が向かい合って添い寝しても、交合出来る体勢ではなかった。

 一方、ら組の小夜之丞は、揉み合う力蔵と蘭のかたわらで、相変わらず恬淡としていたが、先刻より見届け人が「おぬし、何をしておる」という怪訝な目で睨み付けてくるので、ようやくツイッと立ち上がり、枕元で座り直した。そして、蘭の首筋に両手を添えると、ゆっくりとさすり始めた。
 力蔵の極太魔羅の生み出す快楽を目を閉じて堪能していた蘭だったが、ふと、別な刺激に薄目を開けた。それはさながら、糖蜜を掛け回した白玉団子を食している口へ、ふと、甘く煮た小豆が一粒転がり込んだような感じで、ごく小さな刺激であったが、甘味が複雑になり「あれ、美味しさが増したような……」と思える効果があった。

「あああ……、いい……。もっと…もっとさすってくださいまし……」

 蘭が小夜之丞へ流し目を送る。やさ男は腰元の首筋を優しく何度もさすり、次に耳を丁寧にくすぐり、乳房をやわやわと揉んでやった。先ほど、艶之進も似たような「陰部以外への攻め」を試みていたが、小夜之丞のそれは的確に女の感じるツボを捉えるようで、艶之進よりも遙かに巧みに腰元を喜ばせていた。
 その間、力蔵は精力的に真珠魔羅の抜き差しを繰り返す。蘭は快感が募り、高まり、

「あああっ、だめぇ…………、いく……、いく………………いくっ!!」

 また絶頂を迎え、見届け人が紙に筆を走らせ「ら組、三度目」と大声で唱える。

『またもや差をつけられた』

 凜の身体を独占している二倫坊をどうにかしようと思うのだが、いっこうに「分け前」を寄越さない相棒に艶之進は業を煮やし、叫んだ。


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