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捜査中に触られて〜電車編〜
【痴漢/痴女 官能小説】

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SOS-1

戻って来た忙しい日々を何とかこなしていた、ある日。捜査課直通電話が鳴る。部下が取ると、

『カナリアからです。』

と咲良を見る。咲良は、

『こっちで取るわ。』

と言うと机の電話に切り替え、

『ええ、怪我してないの。』
『大丈夫なのね。』

と言い、

『そこの住所は?』
『ええ、判るわ。』

と答えつつメモを取る。

『すぐに向かうわ、そこに居て。』

と言うと電話を切る。咲良は、自分に注目している部下達に

『カナリアが、追われている。』
『助けを求めて来たわ。』
『発砲されたけど、怪我はしてない。』

と言い。続けて、

『カナリアを保護します。』
『追っている連中の人数は、はっきりしないが武装してるらしい。』
『防弾チョッキ着用、拳銃携帯を命じます!』

と部下達を見廻す。部下達は、

『はい!』

と返事をし動き出す。咲良は、受話器を取ると内線ボタンを押す。

『課長、奥山です。』
『カナリアから助けを求める連絡が有りました。』
『ええ、追われて発砲されたと言ってました。』
『はい、直ちに保護に向かいます。』

話しが終わると装備室に向かう。咲良は、カナリアの危機に悔しさが有った。以前から、カナリアの早期保護を訴えていた。カナリアからの情報により、電車での取り引き現場を押さえ、組織の重要な地位にあった幹部の逮捕から組織壊滅に至る証拠を入手。

大量の構成員の逮捕と膨大な更なる証拠と言う成果を得て、裁判に勝てるだけの物を手に入れた。組織の残党からの報復を懸念した咲良は、カナリアの保護を提案したが上層部から許可が出なかった。

課長も咲良の訴えを聞き、上の方に掛け合ってくれたが、未だ逃亡中の数人の幹部達の逮捕にカナリアが役に立つと言われたらしい。課長は、他に理由がある様な気がすると言った事が咲良は、気掛かりだった。

咲良は、装備室で防弾チョッキを着用、拳銃の弾倉を確認、手順を踏み携帯する。待っていた部下達に、

『カナリアは、○○区4丁目△ー1 ▲▲ビルの5階、元スナックの店舗内にいる。』

と話した時、咲良の携帯が振動した。地域安全課にこのビルの照会をしたのだ。電話に出た咲良は、

『ええ、そうですか。ありがとうございます。』

と話し終えると部下達に、

『該当ビルは、取り壊し前で入居者はいないとの事。』

と報告する。

『でも一般民間人がいる可能性を考え、発砲は自分と仲間、保護対象者に危険が及ぶ場合とする。』

と指示すると部下達は、

『はい!』

と一斉に返事した。10人の部下達を、4人づつの2班に分け、残り一人をチーフ付きでカナリアの保護役とする。そう指示すると、直ぐに2台の黒のワンボックスカーに分乗し現場のビルに急ぐ。

サイレンや赤色灯は点けずに咲良達の乗った車は走る。そして、該当ビルの少し手前に死角になる様に停車する。咲良は、

『未だカナリアを追っている連中は、来ていないと思われる。』
『全員、ここで下車してビルに向かう。』

と言い、結構人通りの多い舗道を部下達と共に歩いて行く。該当ビルの入口には、近々取り壊され、入居していた店舗等は移転した旨の看板が立てられていた。脛位の位置に鎖がして有ったが、形だけで侵入を阻む物では無い。

取り壊される前なので中には、大した物品も無い為だろう。咲良達は、鎖を超えて中に慎重に入って行く。ビルの1階を全員で、警戒しながら見て周った。1階は元は管理室兼住居、郵便受け、エレベーター位しか無く誰もいない。咲良は、

『A班は、ここで入口を確保!』
『組織の追跡グループが来たら連絡せよ!』
『向こうの人数、武器の種類も分からない。決して無理をするな‼』

とA班の面々に指示する。A班の部下達は、

『はい、チーフ!』

と返事する。A班の班長に任命された部下に、

『手に負えない場合、無理しないでみんなを引かせて。』
『課長に本部の特殊急襲隊の待機を頼んである。』
『私に連絡がつかない時は、あなたが要請なさい。』

と目を見ながら指示する。班長の部下は、

『解りました、そうします。』

と即答する。咲良はうなずき、

『他の捜査官は、注意しながら階段で上の階に向かう。』

と告げた。上の階の探索は、時間は掛からなかった。7階建てだが広くも無く、ワンフロア2、3店舗がせいぜいで、その店舗も引っ越しの為か中は物も設備も無く空間が広がるだけだ。

その上、良からぬ侵入者のせいかガラスが割られており、人の有無は簡単に判った。咲良達は、大した時間も掛からず5階のスナックの前に辿り着いた。ドアに《摩天楼》と書かれた表札がある。咲良はドアを開け、

『奥山です。迎えに来ましたよ。』

と声を掛ける。スナックの中から、

『ガン!ゴォツ!』

と音がして、

『痛て!』
『あたたたっ。』

と声がする、部下達が顔を見合わせている。


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