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捜査中に触られて〜電車編〜
【痴漢/痴女 官能小説】

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憂鬱な逢瀬の前夜-1

電車の張り込みで捕らえた、黒カバンの男はかなりの幹部で有ることが分かった。捜査チームは、沸き返った。部下達は、盛り上がり逮捕に関わった捜査官達を肴に飲むつもりだ。部下の一人が咲良に、

『チーフも一緒に、飲みに行きましょうよ!』

と誘う。咲良は、

『ありがとう!』
『今晩は、夫が待ってくれているの。また、今度ね。』

と笑顔で断わる。他の部下達が、

『仲良いですね。』
『今晩は、夫婦水入らずで楽しくやって下さい。』

等とからかいながら帰って行く。咲良は、スキンヘッドにされた事が心の重しになり、今晩は飲みに行く気になれなかった。

夫は、今晩も優しく迎えてくれる。

『おかえりなさい、そしておめでとう!』
『詳細は、聞いてないけど俺の課でも噂になってたぞ!』

と言葉を掛けてくる。咲良は駆け寄ってくる子供を抱きかかえながら、

『ありがとう、運が良かっただけよ。』

と返した。そして、

『お風呂に入って来るわ。』

と言いながら夫に子供を預ける。夫は子供に、

『もう、寝る時間ですよ。』

と言いながら連れて行った。

咲良は浴槽に浸かりながら、

【あの人の顔を見るのが辛い。】
【申し訳無い!】

と思っていた。

【浮気をした訳では無い、無理矢理にされただけだ。】

と自分に言い聞かせながらも、スキンヘッドの男にされた事が頭から離れ無い。

【あんなにイかされたのは、初めてだ。】
【腰が抜けるほど、おまんこを擦られた。】
【手だけで男性にあそこまで弄ばれるとは!】

咲良はショックだった。忘れよう、そう思い浴槽に顔を沈めた。

黒カバンの男の供述が取れ、黒幕が逮捕出来た。組織の構成員も大量に逮捕され、多数の証拠品も押収。捜査チームは、他の課の応援を頼まないと捌けないほどの仕事を抱え、1週間があっという間に過ぎた。

その夜咲良は、悩んでいた。明日は、スキンヘッドの男との約束の日だ。帰って来た夫が、咲良の顔がすぐれないのを見て心配する。

『顔色、悪いね。大丈夫?』

咲良は、

『大丈夫よ、ありがとう。』
『最近、忙し過ぎたわ。』

夫は、

『うん、倒れるんじゃないかと思ったよ。』
『でも明日休みになったんじゃない?部長命令で。』

咲良は、

『そうなの、全員強制休暇。』

と笑った。

【明日、まさかの休みとは。】
【仕事だと言い訳出来ない。】

考え込んでいると、夫が

『そう言えば、この前の逮捕の捜査官全員に部長賞が出たんでしょ?』

咲良は、

『うん、最初に裏を掻かれてミスったのに気がひけるわ。』

夫は、

『結果良ければ、全て良しだよ

と笑った。咲良は、

【逮捕出来たのは、スキンヘッドの男のおかげだ。】
【会って、礼を言おう。】
【その上でスキンヘッドの望みを聞き、無理な事は無理ときっぱり断ろう。】

と思った。


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