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加納貿易
【OL/お姉さん 官能小説】

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恋の行方-1


幸田正樹は斉藤里奈の事が
気になって仕方なかった
新人歓迎会の日は
会話も出来なかった上に
二次会は見事にすかされて
しまったからだ。

オフィスで積極的に話しかける

「里奈ちゃん、歓迎会の日は
お疲れ様!
二次会は行かなかったんだね?」

「う、うん………
うち、門限が厳しくて……」

うつ向いて答える里奈に
正樹はすかさず

「今度、一緒に食事でもしようよ
門限までには
帰れるようにするから!」

「う、うん……
考えておくね……」

正樹は希望を回復する


数日たって
「里奈ちゃん♪どう?
考えてくれた?」

「えっと……」

「食事の事だけど……」

「あっ……そうだったね…
ごめんなさい、なかなか予定が
取れなくて………
また誘ってね?」

里奈は正樹の顔を見ずに答える

何か不信に思った正樹は
終業後に里奈を尾行することにした


終業後、里奈は独り
繁華街へと向かい
カフェへと入って行った

「誰かと待ち合わせかな?」

正樹は通行人のふりをして
中の様子をうかがう
里奈は独りで食事をしているようだ

(この後で待ち合わせかな?)

不審者と思われないように
(充分不審者だが)
向かいのコンビニに入り
立読みのふりして
(迷惑!!)
カフェを監視する

日も暮れ
ネオンが眩しくなる頃
里奈が独りでカフェを出てくる

(待ち合わせじゃなかったのか!?
それとも、これからかな?)


正樹は距離を置いて
後をつけるが
里奈の足取りは速い
見失ってしまいそうだ

里奈はそのままの足取りで
雑居ビルへと入る
正樹は急いでビルに行くが
里奈の姿を見失ってしまった

「しまった!
このビルに入ったと
思うんだけどな」

店の中に入られては
尾行することも出来ない
仕方なく正樹は
周辺を探して回る




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