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paper plane
【少年/少女 恋愛小説】

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paper plane-1

英語の授業中、頭に何かが当たった

紙ヒコーキ…?

視線を感じた先を見る

それと同時に、すこし、期待もしてみる

これを投げたのが、アナタだとイィなぁって…


『広げてみ、広げてみ!』
口パクで、ジェスチャーで、

一生懸命伝えようとしているアナタが可愛い

『は?』

ちょっと、意地悪してみる


でもね…
本当はわかってるよ、アナタが何言ってるのかくらい

何年もアナタだけを見つめてきたんだもん

小さい頃から、ずっと見てきたんだもん

だけど…


私、もう少しアナタと戯れあっていたいんだ


そんな私の性格も

アナタは知らないでしょ?

ずっと側にいたのにね

必ず隣りにいたのにね

私は、アナタの『ただの幼馴染み』


『開けるの!それ!』


先生が近付いて来てるから?

焦ってるアナタが愛しい

『これ?』

『うん!』

開いてみる

汚い字

ぐちゃぐちゃと、何か書いてある


『読めないんだけど?』

『うえぇ?』

もろにショックを受けた顔

うそ。読めたよ


さっき習ったばっかの文法

スペル間違ってるよ?


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