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らぶすとぅりぃ*出会い
【コメディ 恋愛小説】

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らぶすとぅりぃ*出会い-1

櫻庭栞から見た、佐伯和哉の見た目で判断した第一印象。(箇条書き編)
・目細い
・肌の色黒い
・足でかい
・声でかい
・背同じくらい
・眉毛ない
・坊主
・怖そう
・だけど弱そう
・そして性格悪そう

佐伯和哉から見た、櫻庭栞の見た目で判断した第一印象。(箇条書き編)
・肌黄色い(みかん食べ過ぎ?)
・歯は白い
・髪短い
・目つき悪い
・カチューシャ似合わない
・それなりに細い
・笑い方さんまさんに似てる(引き笑い)
・喧嘩強そう
・毒舌そう
・つか性格きつそう

*・。・゜・*・゜・。・*




*・。・゜・*・゜・。・*

春。

私立一ノ宮塚高等学校一年三組。
県立高校に落ち、滑り止めとしてこの高校を受験していた生徒がクラスの半数を占めている。

櫻庭栞と佐伯和哉も例外ではない。
第三中学卒。狙っていた県立茄谷高校の受験に失敗した櫻庭栞。
第五中学卒。受験当日に寝坊して県立瀧已高校の受験すら叶わなかった佐伯和哉。

偶然か、運命の悪戯か、二人は謀らずしも出会ってしまった。
いや、何か策謀があったのならむしろ怖いが。

とにかく、二人の物語は始まろうとしている…

…はずなのだが、入学式当日に櫻庭栞がまさかの衝突事故。突然飛び出してきた三輪車を避けようと素早く左に避けたところ、後ろから迫っていた自転車と衝突。折れやすい櫻庭栞の足の骨はあえなく骨折。そして入院。

二人の物語は、呆気のない形で終わりを迎えたのだった。





いやいやいや、呆気なく終わったっていうか、始まってないし!という声にお答えして、早くも帰ってきた二人の物語は、いよいよフィナーレに向かって…え?それもまだ早い?もう、わかりましたよ。きちんと始めますって今度は。



入学式から一週間後。
私立一ノ宮塚高等学校の校門前には、櫻庭栞の姿があった。
栞は黙って佇み、中に足を踏み入れる気配すらない。
しかも、骨折していたはずなのにギプスや松葉杖と言ったものが栞からは見受けられない。
骨折は一週間で治るようになったのだろうか?
それとも栞には超人的回復力があるのだろうか?
いやそんなことはあり得ない。
骨折が一週間で治るわけがないし、かと言ってあたかも漫画のような回復力があるとも到底思えない。


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