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ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜
【スポーツ 官能小説】

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陸上スプリント−輝き取り戻すための第一幕-1

最初の競技種目は陸上のスプリント予選。普通の倍の大きさがあるこのスタジアムの直線コースは200mある。しかしコースごとにラインが引かれてはいない。10人の選手が1番から10番までの番号が書かれたポイントからスタートし、相手の妨害にならない程度に斜めに走ることもできる。これは古代オリンピックでの陸上競技の直線コースが180mあったといわれていることから由来している。選手たちは1週間の練習で慣れてはきたが、やはり普通の倍の長さの直線ではペース配分がなかなかつかみにくいようだ。ほのかも例外ではない。
「ゴールは遠いな。普通の200mじゃコーナーがあるのに…」
そうはいっても戦う決意を固めた表情をしていた。

ほのかは早速スプリントの1回戦第1組に出場する。1組のレースに参加するのは10人で、上位5人に入れば2回戦に進むことができる。ほのかのスタート位置は中央の5番。まっすぐ走れば間違いなく上位に入れるベストポジションだ。すぐ右隣の6番にはほのかの高校時代のライバルだった西村由香子がいる。由香子は高校卒業後は大学の陸上部に入らずプロとして陸上選手を続けていて、国際大会代表の常連になっている。
「また走ってくれると思っていた。ほのかちゃんに会えてうれしい!」
鍛え上げた肉体とは不釣り合いな童顔の由香子は招集所でほのかをみつけるとハグ。そして間髪入れずにほのかの胸に手を当てる。
「おっぱい大きくなった?」
思いもよらないことを聞かれて面食らったがほのかの表情も和らぐ。
「高校の時みたいに鍛えていないからね。まぁ、大きくなったといってもCカップくらいだけど。それはいいから、一緒に決勝に行こうね」
ほのかの励ましに由香子は笑顔で答える。そして役員に呼ばれた2人は気持ちを引き締めスタート位置に向かう。
ほのかの左隣にあたる4番には望月香苗、由香子の右隣にあたる7番には堀真理奈と高校卒業したばかりの19歳の現役スプリンターがいる。
「位置について」
スターターの声に応じて10人の選手は両ひざついて前傾姿勢をとる。
「用意」
クラウチングスタートの体制をとり10人のヒップが浮き上がる。選手の中には女性器が見える。
「おーっ!」
観衆は整ったスタイルときれいに日焼けした肌を見てため息をもらす。
「バーン!」
号砲が響き10人は一斉に飛び出し、目いっぱい脚と腕を動かす。半分の100mを過ぎると真ん中の4人と他の6人の差が広がっていく。先に仕掛けたのはほのかだった。高校の時と同じようなやり方では勝てないと思い由香子より先に動こうと考えた。由香子は動じることなく楽についていく。香苗と真理奈もまだ余裕がある。ほのかは3人がついていっている様子に焦ることはない。しかし、体の動きが鈍り始めている感覚を覚え始めていた。Cカップとはいえ高校時代よりも胸のふくらみがある。これが動きが鈍り始めた原因だ。それでも気力でほのかはまたスパートをかける。しかし、このスパートを合図にするかのように由香子が一気にかわしていった。高校時代と違い粘り強くついていくことを選んだ由香子は、ほのかの動きが気力でもカバーできなくなったと判断したところでギアを入れ替えた。由香子のリードは広がる。2番手争いはまだほのかがリードしているが19歳の2人も食い下がる。23秒が実際より長く感じるような競り合いは由香子が制した。最後の10mで引き離したほのかは2着に入り、香苗、真理奈と続いた。ほのかと由香子は2回戦にコマを進めた。





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