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乱れ柳
【熟女/人妻 官能小説】

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乱れ柳-5

「きもちいい、きもちいい、きもちい、きもちい、きもちい……」

 リズミカルな突き入れが延々と続き、澪は黒井に組み敷かれたまま激しくもだえた。
 ペニスが太いのでやはり味が濃い。茎が長いのでやはり圧が強い。カリが張っているのでやっぱりパンチがある。
 いつしか「イク、イク、イク……」と極甘な声を垂れ流し、ややあって、またもや強烈なアクメに追い込まれる。
 総身の痙攣。全身の突っ張り。
 さっきよりも深い絶頂。
 澪は硬直をしばし晒したあと、グッタリとなった。

 身体が離れるのを感じ、薄く目を開けると、ほの暗い寝室のドアを開け、黒井は出て行った。
 澪は上体を起こそうとして、ちょっと力が入らず、またベッドに身を沈めた。シーツが湿っていることに気づき、これは私がかいた汗なのだろうかと、ぼんやり考えた。下腹部あたりのシーツに手を伸ばすと、その部分は明らかにぐっしょりと湿っていた……。

 開いたままのドアから隣室のひんやりした空気が流れ込んでくる。ややあって、カレーの匂いが鼻腔をくすぐった。

『カレー? ……黒井が料理してるの? ……セックスはもう終わり?』

「セックスはもう終わり?」という言葉に「ああ、これで黒井との不倫から解消される」という安堵は、実のところなかった。逆に「もっともっと攻め立ててくるかと思ったのに、これで終わりなのね」という残念な気持ちが涌いたことに、澪は自分の正体を見たような気がした。

「柳川さん」黒井の声がして、ドアから顔が覗いた。「お昼を過ぎたので、いったん、ランチにしましょう。どうぞこちらへ……」

 澪は戸惑いながら身を起こし、ゆっくりと足を運んで、黒井に示されたテーブルにつく。
 二人とも全裸のまま、カレーライスを目の前にする。澪がスプーンを手に取ろうかどうか迷っていると、黒井はさっさと食事を始めながらこう言った。

「腹が減ってはいくさが出来ぬと申しますでしょう。午後は体位を変えてもう一戦しますから、食欲がなくても少しは口に入れてください」

「もう一戦」この言葉に澪の目が丸くなった。『まだやる気なんだわ…』その目がやや上を向く。『そ、そりゃあそうよね。考えてみれば、黒井はまだ射精していないんだもの。自分が逝かずして私を解放するわけがない』
 妙に納得した彼女はスプーンを取っていた。
 不倫相手の目の前で食べるカレーの味はどんなものかと思ったが、スパイシーでけっこう美味しかった。
 食事中、黒井は言葉少なかったが、このカレーは昨日から仕込んでいたものだとか、香辛料がどうのとか、料理のことは少し語った。
 結局、供されたカレーをほぼ全部食べ終えた澪に、食後のウーロン茶を差し出すと、黒井はシンクで洗い物をしながら、ようやく、澪についてのことを口にした。沈着な声ではあるが、以前から彼女に興味があったこと、もっとストレートに言えばイイ女だと思っていたことなどをしゃべった。

   告られて嬉しさ滲むミドル前

 あと三年もすればミドルと呼ばれる四十路になる澪だったが、まだ異性を惑乱させることが出来たのだと思うと、顔がほころぶのを禁じ得なかった。そして、黒井に対し、急激に心が傾くことも抑えられなかった。

 ランチを終え、小休止したあと、黒井は寝室のアロマを別なものに変えた。このエキゾチックな香りはイランイランかもしれなかった。性欲を喚起する効果のある香りの中、「濃厚不倫午後の部」が始まる。
 キスを交わすと、フェラチオを施すまでもなく黒井のペニスはすぐに勃起し、後背位で二人はつながることにした。
 大きな尻を後ろに突き出して陰部を晒すと、それだけで淫靡な気持ちが高揚してくる。白い尻肉を男の十指が鷲づかみする。
 例の巨大な亀頭が陰唇をかき分け、めり込み始める。先ほどの「黒井初体験」で思い知らされてはいたものの、野放図な大きさの亀頭の存在感に澪はあらためて目を見張る。それでも、午前の交情でこなれていた膣口は、少々あらがっただけで、比較的すんなりとウルトラ雁高を受け入れた。そして、太い血管の走った肉竿をズブズブと呑み込む。
 圧倒的な偉丈夫の再臨を、無数の膣襞たちは諸手を挙げて歓迎する。黒井が律動を始めると、ブッ、ブッ、という膣ナラ(ちなら)が漏れ、澪は恥じ入ると同時に淫靡な気分を色濃くする。
 後背位ではペニスが深くまで入り、他の体位よりも子宮口が刺激されやすいものだが、黒井の魔羅は長さもけっこうあるので、子宮口への当たりが強かった。初めは微かな痛みがあったが、澪の肉体はすぐに順応し、ポルチオオーガズムへの階段を上り始める。
 黒井の腰づかいは、初めはゆるやかだった。快感もトロ火のようだった。しかし、ピストン運動がリズミカルになるにつれ、火勢は徐々に弱火、中火と変化してゆく。
 バックでじっくりと攻められる澪。ボリューミーに垂れた両の乳房がゆらゆら揺れ、乳首が熟してピンッとなっている。野太いペニスを呑み込む膣口は、愛棭という名のよだれをだらしなく垂らしている。

   喜悦とはまさにこのこと嵌(は)めること

 乳首への愛撫もいい。クリトリスへの前戯もいい。しかし、セックスの醍醐味は、なんといってもヴァギナにペニスをピッチリと嵌められ、ゴリゴリやられることにある。
 澪の口は「あ」の形のまま嬌声を上げ続け、快感が高まるにつれて「お」の形のあえぎ声となり、男の突き入れに時折力感が加わると、そのたびに濁点のついた「お”」を連発した。
 黒井のピストンが迫力を増し、澪の尻肉が波のように揺れる。パンパンパンと立て続けに音がする。快感度数は急カーブを描いて上昇。

「ああんっ、だめえっ」と激甘な声を出し、「イクッ、イクイクイクッ!」澪はわめいて頂点へと駆け上る。

 そして、極上のアクメ。 


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