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告白
【SM 官能小説】

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告白-7

あたしは老女がとても愛おしくなり、いや、とても欲しくなっていました。そして母親であるその女を犯したいと思ったことが不思議でした。どうしてそれが異常だというのでしょうか。いや、実はあたしは、その女が母親だと意識できたからこそ、性的な欲望をいだくことができたのではないかと思っております。それが悪であり、背徳だとすればあたしはもっと快感に浸れるのですから。あたしは、飢えた獣のようにゆっくりと女の体に覆い被さりました。その瞬間、堅くなった肉幹の先端が彼女の脆い肉の重ね目をつつき、蛇の鎌首のようにうねりながら、ぬかるんだ陰部の割れ目を探り、ぬるりと彼女の秘部をとらえたのでございます。一瞬、女の肉唇が溶けたように感じたとき、肉幹はぬるぬると彼女のゆるんだ内奥に侵入していき、あたしは腰をじわりじわりと老女に押しつけ、激しく尻を揺すりながら前後に腰の蠕動を繰り返しました。陰部の襞を巻き込みながら挿入されたあたしの肉幹は老女の澱んだ肉襞と擦れ、卑猥な音をたて、掻き切られた彼女の陰部の襞が粘りつくように絡んでいきました。そこには《女の生々しい毒》があったように思うのでございます。それは、あたしの欲情が背徳へと浄化されるような甘美な毒でございました。
のけ反る老女の喘ぎは、あたしの中の雲をつかむような快楽の実現とも言えたものでした。そして老女とあたしのあいだに浮遊する背徳に下半身を強ばらせたとき、撥ねるような肉幹の先端から生温かい精液が迸るように老女の中に注ぎ込まれたのでございます。あたしは、時間が過ぎていくのも忘れ、老女と交わり続けました。もちろん、彼女が生きていると思いながら。でも、どこかの時点で、老女は持病の心臓発作を起こしてすでに死んでいたのです、あたしがまったく気がつかないうちに。

あなたはあたしを汚らわしい変質者だとまだお思いになっているでしょうか。老いた母親をベッドに縛りつけて性的な行為を行うことが、普通の人間がやることではない、そうお思いなるあなたは、とても健全な精神と知性と肉体をお持ちになっているということでしょうか。でも、そのあなたのお考えは、あたしにとってはとても嫌悪すべきものだと思っております。失礼ですが、それはあなたの自意識の欠如、欲望の迷妄、そしてあなたが見失った快楽と言っても過言ではありません。あたしは、もしかしたらあの女が母親であったからこそ性的行為を必要とした、それも縛った無抵抗な母親の強姦です。あたしはそれまでどんな女も、ものにすることができなかった男です。そんなあたしが《初めて、まっとうに性的に交わることができた女が母親でなければならなかった》という、恥ずべき屈辱だとしたら、それこそがあたしの究極の快楽そのものだったと思うようになったのでございます。


今夜は珍しく雨が降っております。温泉宿のある谷に流れる川のせせらぎと雨の音が混じり、その音はあたしが目の前で眠っているこの女を、悪意をもって楽しむことをそそのかしているかのように聞こえてきます。あたしは刑務所を出所し、しばらくビルの清掃人をしておりましたが、古い知人の計らいでこの温泉宿の主(あるじ)となって余生をおくることができるようになったことにはとても感謝しております。考えて見れば、あたしがビルの清掃人をしていたときに出会った女をここで手にしていることが偶然とはとても思えないくらいでございます。それもあたしがずっと読んでいた小説を書いた女を。

それにしても、眠っている彼女の勝気な表情に浮かんでいる薄い唇は、冷え冷えとした残酷さに冴(さ)え、男の体液を啜った白い無垢な肌は、いかがわしい放恣(ほうし)に充ちているように思います。眠っているときでさえ高慢な顔を晒している女をこうして見ていると、なぜかあたしは自分勝手にそう思ってしまうのでございます。あたしは彼女の唇にそっと触れてみましたが、それだけであたしは疼いてきました。この唇は男のものをどんなふうにしゃぶるのだろうってね。あたしはこの女が目を覚ましたら、手はじめに、あたしの貧相なチンチンをその魅惑的な唇でしゃぶってもらいます。役立たずで、いつまでも堅くならないものを彼女の唇と舌がひりひり擦れ、顎が外れるくらいに。笑わないでいただきたいのでございますが、あたしはこの女の唇だったら、もしかしたら奇跡のように勃起して射精できるのではないかと微かな期待さえいだいているのでございますよ。


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