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告白
【SM 官能小説】

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告白-6

ええ、あのときのことは今でも覚えておりますよ。目の前のこの女と同じように、薬を忍ばせたお茶を飲ませ、老女が朦朧としたとき、あたしは老女の着物の帯を解き、足袋を脱がせ、裸に剥いた老女をベッドに仰臥させ、広げた細い手首と足首をベッドの端々に紐で縛りつけたのでございます。老女と言えども、あたしが初めて目(ま)のあたりにした女の裸体でございました。色彩が抜けきったような脆い肌で包まれた体でございましたが、それでも垂れてゆがんだ乳房は溶けたゼリーのように崩れ、病的なほど白い腿の付け根には、まるで男を誘惑するような縮れた枯草のような陰毛が淫猥に靡いていました。青白い蛍光灯の光の中で、あたしは眠り込んだ老女に寄り添い、老女の首筋に唇を這わせ、崩れた乳房を押し戻すようにゆっくりと揉みあげながら、朽ちかけた黒い葡萄の実のような乳首を唇に含みました。しぼみ始めたような乳房の谷間にのぞいた肋骨に微かな彼女の息づかいを感じなから、あたしは赤子のように夢中で彼女の乳首を吸ったのでございます。まるで彼女の骨の髄を吸い取るように淫らに乳首を強く吸い上げ、乳首の汁を貪り取るように甘噛みを繰り返しました。そうしているあいだにも彼女の乾いた肌を這い下がるあたしの手は、痩せた下腹部から腰のあたりに卑猥な手をまわし、ねじれた女の腰から尻肌を撫で回し、臀部の割れ目をまさぐりました。
やがて老女の乳首に操られるように卑猥に息づいたあたしの唇は、老女の乾いた薄皮のような肌をした下腹部へ這い下がり、唇で脆い肉を纏った腿肉の内側をなぞり、膝頭から痩せたふくらはぎを、さらに冷ややかな希薄さを含んでいる彼女の足首まで愛撫したのでございます。そして、あたしが綺麗に切りそろえた爪をした足指のあいだを舌でまさぐり、唾液をたっぷりと溜めた唇の中に足指を含み、唇で擦りあげました。そのとき老女は眠ったまま物憂い吐息を洩らしました。薄い陰毛がなびき、爛れた陰唇がゆるみ、老女の肉体が淡くまどろんだとき、あたしは顔を老女の股間に顔を押しつけ、唇で腿の付け根に接吻を繰り返しながら、枯れ果てた荒野のような陰毛の表面を舌ですっと撫で上げたのでございます。そして舌先で今にも抜けそうな毛先を巻き上げ、唇を老女の色褪せた淫唇に媚びるように吸いつかせ、貝肉の重ね目をえぐるように啄んだとき、老女の生あたたかい腐肉のような襞が息を吹き返したように戯れ、あたしの舌に睦ましく絡んできたことは今でも鮮明な記憶として残っております。

不意に目を覚ました老女は、あたしを嘲笑いました。その生臭い笑みはあたしに屈辱を与え、屈辱こそが高められた甘美な性欲そのものだと初めて感じさせられた瞬間でした。血は争えないわね、あなたは、わたくしを犯したあの男と同じことをするのね……老女が笑いながら洩らした言葉でした。丸裸の老女は恥じらうことなく、あたしの顔をまじまじと見ながらもあたしを拒んでいるようには見えませんでした。嘲笑う老女の目の前で、まるで自分のものでないような黒々としたあたしの性器が灯りに照らされ、暗闇の中で不気味な生きもののようにそそりたち、小刻みにゆれながら、息づいているのがわかりました。粘った汁で包まれたような赤黒い亀頭をもたげ始めたあたしの肉棒を老女の鼻先につきつけたとき、ぬらぬらと淫靡な光沢を放つ瞳をした老女は上半身をくねらせ、ニワトリのように首を長くしてうっとりと唇を開きました。老女の褪色の唇は、かさかさと渇いているのに、唇から零れた舌は生々しい色彩を帯びていました。男のもの欲しがる飢えた舌がくねりながらあたしの垂袋をなであげると、睾丸が微かに引きつき、肉芯が泡立ちながら痒いような硬さを含んでいったのでございます。老女の唇が色褪せた亀頭に触れ、舌先が雁首のえらをえぐり、溝に沿いながら這い、やがて鈴口の割れ目をつついたとき、その舌の蠢きに刺激されるようにあたしの肉幹がそり返り、いつのまにかとても堅くなった肉幹の先端に粘り気のある液が湿ってきたのでございます。それはあたしにとって生まれて初めての経験でした。


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