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溺れた身体
【熟女/人妻 官能小説】

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合意-1

ホテルから出た結衣は自宅近くのスーパーで買い物をし自宅に向かった
夕方のこの時間帯は夫が居る確立が高い、自分には関心を示す事は無いが他の男と会って帰ることなどなかった
(どうして私だけが後ろめたさを感じなきゃいけないの?)
そう思いながらも言い訳を考えていたのだ、玄関に靴がある
「あなたおかえりなさい」
「ああ買い物?目面しいねこんな時間に」
「忘れ物してて」
「電話してくれれば買ってきたのに」
迫田は性癖を除いては申し分のない夫だった、自分でも公言するように暴力などは振るわないし、収入もあり、女性に溺れて帰ってこない事もない、そして今まで忘れた振りをしているが結衣の浮気も公認するような事も言っていた、ただし家庭を壊さない事、それが条件だった

夫の相手は常に高校生、いくら当人同士がのぼせても外泊が自由にできるわけがなく、一定の距離感の中で性癖を満足させるための関係なのだ
何より相手に恨まれたりしないのだ、それは結衣にも言えた事だ
夫のあり得ない行動も、呆れる事はあるが問い詰めようとは思わなかった
でも私が本当に浮気をしたらどうなんだろう?家庭のことが疎かになればいい気持ちはしないだろうなどと1回会っただけの萩原を浮気相手に見立てて想像した
「清香は今日も遅いのか?」
「バイトだって」
「わざわざしなくても良さそうなものを」
「バイトの経験も必要ですよ」
「まっそうだな、これ来週の予定だ」
「わかりました」
この瞬間が1番惨めな時間だった、食事の有無の為と言えば聞こえはいいが迫田の場合は少女と過ごす時間の予定ともう一つの部屋を掃除しに来る時間を考えろという意味があった
なぜこの男と別れないのか?自分でも不思議だが理由は清香にあった
彼女から母親を奪った原因は自分にあるのだ、その清香も大人になりつつある、今でもケンカをすれば“あなたのせいで”と言ってしまいそうになる
迫田の勝手を黙認する原因が清香にもあると思う時がある、無関係な事は百も承知だが愛情と同じ憎しみを秘めていた
(清香にはなんの罪もない、私って嫌な女)
「掃除はこの時間帯でいいですか?」
「それでいい、冷蔵庫にも適当に入れといてくれ、梨々子はコーヒーより紅茶だ」
女として屈辱である、相手の女性と抱き合う部屋を掃除し、好みのものを準備するように夫に命じられるのだ、その生徒とも顔を合わせる
勝ち誇る態度をとる子もいれば、最後まで助けを求めるようなサインを結衣に送り続ける子もいる
結衣自身は前者であり知ってて見捨てる時は迫田と同罪という罪の意識があった
軽い食事を済ませて迫田は塾に向かう、何もなければ帰宅は23時過ぎだが週の半分は例の部屋に泊まる生活だった、渡された予定表を見ると
来週は4日が宿泊だった

そんな時不意に家の電話が鳴った
「もしもし」
「萩原です大丈夫でしたか」
「心配しないで大丈夫だから」
「色んなこと覚えてくれてるんだね」
「先生の事、忘れた事はありませんよ」
「本当?毎日思い出してた?」
「ちょっと言いすぎました」
「どうしたの?」
「じつは相談があって」
結衣は迫田に渡された予定表を見ながら来週の水曜日に再び会う約束をした



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