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淫蜜の媚薬
【調教 官能小説】

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淫蜜の媚薬-8


8

 小学六年生の頃だったと思う。文化祭の出し物についてホームルームで話し合った結果、美桜のクラスは劇をすることになった。魔法が使える時代の魔法学校が舞台で、空飛ぶ箒(ほうき)に跨がった可愛らしい魔法少女たちが一致団結し、強大な悪に立ち向かいながら成長していくという冒険物語だ。
 次に、配役について話し合った。人の魔力を吸い取りながら私腹を肥やす怪物には、クラスでいちばん体の大きい男子が抜擢された。本人はもちろん、周りの誰も文句は言わなかった。
 しかし、三人の魔法少女役を決める時になって問題が生じた。学級委員の男子が立候補者を募ると、私が、私が、と女子のほとんどが名乗り出たのだ。
 その中には美桜も混じっていたのだが、くじ運が悪かったせいで魔法少女にはなれなかった。美桜に割り当てられたのは、摩訶不思議な薬を調合する日々に明け暮れるおっちょこちょいな薬剤師の役だった。
 不満はあったが、それを口にすることはできなかった。たった一人のわがままでクラスの調和が乱れるのをおそれ、人知れず胸の奥にしまって鍵を掛けておくことにした……はずだった。
 どうして私は主役に選ばれなかったのだろう、どうして私はいつも目立たない役ばかりなのだろう、どうして、どうして……。
 情緒不安定な気持ちが小さな胸の内側でぐるぐる渦巻く。その遠心力で振り分けられた欠片を拾い集めると、両手でくしゃくしゃに丸めて投げ捨てた。
 そういえば子どもの頃にはそんなこともあったな、と垢抜けた美人に成長した美桜はドレッサーの鏡に映る自分の顔をのぞき込み、毛穴の閉じた下地に色を塗り重ねて見映えのするメークを施していく。
 磨き上げた鏡の中に、脇役だった頃の自分はもういない。私は主役に選ばれた、憧れのシンデレラガールになれたのだ。色欲に溺れたシンデレラに。たとえ泣き寝入りさせるために撮影したわいせつ動画でもいい、そこで主役として輝けたことが私は嬉しい。
 潤んだピンク色の口紅を塗り終えると、今度は着替えに取り掛かる。花柄の刺繍をあしらったブラジャーとショーツ、その上から下着の透けにくい素材のワンピースを着て姿見の前に立つ。
 体をくるりと回転させると、ワンピースの裾がめくれて太ももが露わになる。露出の多い服装にしたのは、できるだけ大勢の視線を浴びたいからだ。
 ブラジャーの内側にはローターが二個、仕込んである。そしてショーツの中身を確認すると、すでに装着済みのリモートバイブが割れ目から顔をのぞかせ、羽根付きの生理用ナプキンにぬめりのある染みを作っている。ナプキンは下着を汚さないための御守りのだ。
 動作確認のため、美桜はリモコンのスイッチを入れてみる。
「あっ!」
 その一瞬で美桜は絶頂していた。
「は……ああ……うう……はあ……」
 そのまま膝からくずれ落ち、中で暴れるバイブを膣で包み込みながらそこを手で押さえる。くぐもった音を立てる胎動に吐息が漏れる。
「いっ……ちゃうっ……うっ……」
 お腹を抱え、美桜はふたたび果てた。痙攣する指先でスイッチを切り、鎮まった胎動に未練を残しつつも片足ずつ立ち上がる。するとスマートフォンが着信を告げ、もしもし、と応答すると男の低い笑い声が。
「準備はいいか?」
「はい、指示通りにしました……」
「そうか」
 男は待ち合わせ場所を指定すると通話を切り、美桜も服装の乱れをととのえてからアパートを後にする。
 八月も終わりに近付いた昼下がり、日傘を差してバス停に向かう美桜の足取りはどこか不自然で、すれ違う人たちの視線を感じるたびにワンピースの下の肌が粟立ち、しくしく疼く。
 間もなくバスが到着し、美桜はバスに乗り込んだ。混み合う車内には混沌とした匂いが充満していた。仕方なく吊り革に掴まると、乗客の何人かが好奇の目を向けてくる。美桜は気にせずスマートフォンを操作し、メールを送信する。
「バスに乗りました」
 すると、すぐに返信がくる。
「乗客の中に男はいるか?」
「はい。素敵な人がいます」
「そうか。楽しみだな」
 美桜を乗せたバスが次の目的地を目指して発車する。車体が揺れ、足を踏ん張ると膣圧でバイブの位置が少しずれた。
 ふと、体に施した淫らな細工を見透かされているような錯覚をおぼえた。美桜は周囲を見回し、最初に目が合った男性に微笑みかけた。男性は陰湿な笑みを浮かべている。
 その視線を受けたままリモコンのスイッチを入れると、みるみるうちに内股が濡れてくる。精一杯、平静を装う。のぼりつめた後、そこからの記憶があまりない。気が付くと自分の部屋のベッドにいた。気を失っていたらしい。
 まさかね、と思って時計を見ると、夜中の二時だった。枕元のスマートフォンを拾い上げて日付を確認すると、どういうわけか、夏祭りのあったあの日の夜に時間が逆戻りしていた。
「やっぱり……」
 独り言をつぶやき、美桜は青白い月灯りに染まる寝室を出て、リビングとして使っている六畳の部屋に移動した。折り畳み式の小さなテーブルの上に、中身の減った化粧水のような容器がある。媚薬の容器だった。美桜が自分でネット通販で買ったものだ。
 さらにその横には、夜店の景品でもらった天狗のお面が置いてあった。長い鼻が上を向き、鋭く見開かれた両目が天井を睨んでいる。
 夕べ、美桜はこれらを使って自分の体を慰めていた。天狗のお面の鼻にたっぷりの媚薬を塗り、そこに腰を沈めてレイプされる妄想を描きながら夜の夜中まであえぎ声を吐き出していた。
 だからかもしれない、あんな夢を見てしまったのは。
「はあ……」
 煌々と照らされる天狗に惚れ惚れしながら、美桜は甘ったるい吐息をついた。そして桃の皮を剥ぐように着衣をすべて脱ぎ落とすと、猛々しくそそり起ったその異物に両手を添え、上からのぞき込み、唾液の糸をツツーと垂らすのだった。


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