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奴隷倶楽部
【学園物 官能小説】

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真実と希望-1

   ・・・旅館のロビー 午前11時近く・・・


2人が手を繋いでロビーに現れると チェックアウトを済ませた4人は
大量のお土産を持って館内を見て回っていた。
俊はみんなを見つけると

「凄いお土産の量ですね(笑)」
「お留守番の生徒会のみなさんによッ(笑)」
「自分のモノではないのですか?」
「どうせ由美子さんの事だから準備しているんでしょ?」
「ええッ多分」
伊達副会長が言う

サロンバスに乗り込むと前の座席に3名分のお土産が用意されていた
副会長の和歌子がほらねッ(笑)俊くん
あなたの所の由美子さんは完璧なのよッ

昨日と同じにソファの席に着くとテーブルの優子さんと俊くんの前にだけ
朝食が準備されていた

「ほらぁぁ(笑)判ったぁ〜ぁ?」
「二人が朝食を取っていないとお見通しなのよ(笑)」
「由美子副会長は」
「俊くんの行動はバレバレなのねぇ(笑)」
「凄いでしょ副会長」
俊は顔を真っ赤にして頷くだけだった


優子さんは「さぁ俊ちゃん 頂きましょう(笑)」そう言って俊くんを促した
2人は直ぐにイチャイチャしながら食事を始めた

和歌子さんと典子さんは優子さんを見て安堵の表情で二人を見ていた


PTA会の婦人部の3人は幹部だ
最初にお話した通りPTA会は地域企業と父兄から組織された集まりだ
その中で3人の旦那さんは有力地域企業の社長達で3人は昔からの仲良し

PTA会の会長が和歌子さんの旦那さん
副会長の和歌子さんが実務を仕切っている
そのサポートとして典子さんと優子さんも参加している
二人の会社も資金をサポートする中心企業だ
子供はみんな居るが学院に在籍するほど大きくない

仕事は学院と地域の繋がりをサポートし地域の活性と優秀な人材の確保
優秀な生徒や生徒会のメンバーは卒業後大学に進学し卒業すると地域企業に
就職先として戻ってくるのだ

運動・文化・芸術と部活が盛んなのも豊富な資金提供により人材の育成と
地域アピールの広告としての役割から学院そのものが地域の広告塔なのだ


実は昨年の夏休みの頃 優子さんは社長である旦那さんと小学生の息子さんを
事故で亡くしているキャンプで不幸な水の事故に遭い助け様とした旦那さんも亡くなった
それから一年近く優子さんは自宅に籠りっきりになり落ち込んでいた
最近なってやっと友人である二人の協力で外に気が向くようになり
立ち直りかけてきた所だったのだ


二人が生徒会長に若い力で活力が湧く生き甲斐を見つけてやりたいと相談・依頼
今回のオーダーには由美子副会長が事前に準備していた案件だったのだ


今回メンバーに選ばれた俊は理事の孫である。
家柄良いが、だからこそ早くに死別した父親の親類からの陰湿な苛めや嫉妬が酷く
母親は心を病むまで追い詰められ長期入院中なのだ

祖父母に育てられている俊は幼い頃から我が儘を言わない聞き分けの良い子供で
苦しむ母親を助けられなかったと言う強い責任を感じている優しい青年。
理事からのオーダーで神経質にならずもっと自分に素直に自分に優しい人に育って欲しいと
生徒会が預かっていた生徒だった


今回の案件に由美子は二人をマッチングさせ2人がお互い良い関係を築き立ち直る
きっかけになれたらと提案したかったのだ


子供を亡くした母親と親からの愛情を欲する青年、見てきた通り2件のオーダーは
由美子副会長の手腕により完了にすすんでいるようだ



学院に到着すると由美子副会長と書記の女子が出迎えた

「お帰りなさい」
「ゆっくり出来ましたか?」
「ええッ楽しかったわ(笑)」
「しかし優子さんと俊くんが一日中煩くて大変だったわ(笑)」
「コレお土産ね」
「わぁぁ凄い量ですね(笑)」女子が驚く
「私たちの満足の大きさよ(笑)」
「ありがうございます」
由美子は頭を下げた

由美子は優子に近づくとこれから榎本俊をよろしくお願いしますと言った
優子は笑顔で
「俊が夏休みが終わってちゃんと家に帰るか責任は持てませんよ(笑)」
「あなたはしっかり優子さんに甘えなさい(笑)」
由美子は俊の背中を押すと二人を待っていた車に乗せ先に帰した


書記の女子は
「ああッ副会長何てすかぁ〜ぁ今の話」
「あなたが絡むとややこしくなる」
「あぁぁぁ酷い(笑)」


2人を生徒会室に案内し今回の件を会長に報告した

「上手く行ったようですね 和歌子副会長」
「本当に助かったわ(笑)会長」
「由美子がした事なので私は何も」
「あなた凄いわね(笑)優子さんのあんな笑顔久しぶりに観た」
「それなら良かったです(笑)」
「俊くんが優子さんを送って行ったみたいだけど?」
「ええッ実は俊を夏休み期間中面倒を観て欲しいと優子さんに頼みました」
「あらぁ〜ぁ(笑)それは本当に良かった素敵ッ(涙)」
「和歌子さん由美子はそこまでするヤツですよ」
「本当ぅぅ 完璧な仕事ぶりね(笑)」
「私を褒めても何もでませんよ(笑)」
「あぁぁ私も褒めて下さいよぅ〜ぅ」
「君はお菓子を食べて大人しくしていろよッ」
「ああぁぁ伊達副会長また私を食いしん坊扱いしたぁ〜(笑)」




奴隷倶楽部観察日記 #2 オーダー完了




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