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ベテラン女教師
【教師 官能小説】

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2年生の教室-1

工藤静子42歳・古文担当の私立高校・国語教師である。
教師の夫と私立中に通う娘との3人暮らし。
特別な美人ではないが、体型にも気を使い地味な服装ではあるが中々のスタイルだ。


「ハイ・授業を始めます!」

静子が教壇に立ち声を掛けるが、ガヤガヤと女子生徒のおしゃべりは続く。
元々女子校だった学校が、2年前に男子生徒を募集して現在の3年が卒業を迎えると
完全な共学校となる。

男子生徒は女子の1/4程度、クラスに10人程で大人しいものだ。
女子大の付属校と言う事もあり、3年のクラスは、授業を受ける気が初めからないのだ
静子は怒ることもせず、ただ淡々と授業をすすめた
いや・早く次の授業をしたいと心をウキウキさせていた。


静子は職員室に戻ると、ポーチを持って教員専用の化粧室へ急いだ
鏡の前で束ねていた髪を解くと、丁寧にブラシを入れ化粧を直し
鏡で服装をチェックした。
まるでこれからデートにでも行く感じだ。


「工藤先生ッ3年は授業にならないでしょ?」同僚の社会科教師が声をかける。
「ハイ・全然ダメですね」
「困ったもんですなぁ〜」
「ハイ・でも次は2Aなのでぇ」静子は嬉しそうに言った。
「2年は受験がありますからね・特に男子は授業がし易い」
「ハイ・良く聞いてくれます」
静子は上機嫌でデスクに戻り次の準備した。
予鈴が鳴ると、静子の胸はドキドキと高鳴った。


2Aの教室に入ると、静子は真っ先に窓際の一番後ろを見た。
滝沢雅人・長身で無口な生徒・アイドルで十分通用するイケメン。
授業の前は、窓の外をいつも眺めている、教師が教壇に立つと
机の上に置いていた銀縁メガネを掛けて、教師を真っ直ぐに見つめる。
静子は雅人の視線にいつも女の部分を刺激され、教師であることを忘れてしまいそうになる。


静子は刺すような視線に雅人の隣を見た。
クラスの委員長で、学校に多額の寄付をしている有力者の娘
結衣・学業優秀・スタイルも申し分ないお嬢様。
静子は、結衣に気持ちを悟られまいと、授業を始めた。


生徒は、静子の出した課題を解こうと、必死に机に向かい考え込んでいる
静子は、ゆっくりと机の間を通りながら、雅人を見ながら席を回り始める

(雅人くん目を閉じて考えているのね・そんな姿もいいわ)

結衣だけが、チラチラと静子に厳しい視線をおくっている

(結衣さん・邪魔しないでぇ彼をゆっくり鑑賞させてぇ)

静子と結衣・教師と生徒と言うより、女同士の戦いのような感じだ
廊下側の一番後ろまで来ると、静子は二人の並んで座る席に向かって
ゆっくりと歩き出した。

結衣は、静子が近づくにつれ微笑んでいる・視線は厳しい

(何ッ?結衣さんッ急に微笑んだりしてぇ)

静子は、結衣の気持ちが自分と同じ感情であると気づいた

(悪いけど彼だけはダメッ私が本気なった人なんだから。譲れない)

静子は教師の立場も忘れて、結衣に厳しい視線で見返した。
結衣は余裕の表情で、椅子にもたれかかる様に座り直すと再び静子を見て微笑んだ。

(嫌ッ・嫌ッ・嫌ッ・何?・何・何?嫌ッ嘘)

静子は激しく動揺した。



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