投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

贋作、日本むかしばなし歌集(落語風)
【二次創作 官能小説】

贋作、日本むかしばなし歌集(落語風)の最初へ 贋作、日本むかしばなし歌集(落語風) 0 贋作、日本むかしばなし歌集(落語風) 2 贋作、日本むかしばなし歌集(落語風)の最後へ

贋作、日本むかしばなし歌集(落語風)-1

(♪ 出ばやしの音)
えー、一席お付き合いを願います。
日本の昔話といえば数々ありますが、有名どころといいますと、「うさぎとかめ」「浦島太郎」「桃太郎」そして「金太郎」と名前があがりますな。
これらの昔話には共通している点がございます。
それは、テーマソングがある。童謡となっているということです。
「桃太郎」だと『もーもたろさん ももたろさん……』
「金太郎」だと『まさかりかついで きんたろう……』
てな具合で、歌い出しは皆さんご存じ……。
童謡というものは、読んで字のごとし、童(わらべ)のための歌のことですが、世の中には大人のための童謡に改変したものもあるそうでございます。大人のための童謡というのは、つまるところ、人間関係どろどろ、もしくは、卑猥な内容になっているというわけですな。
歌詞全部の改訂ではなく、あくまでも歌い出しのところだけ、というのですが、ちょいとお聴かせいたしましょうか?

まずは「うさぎとかめ」
大人のための童謡では、題名が「宇崎とかま」となっております。
♪ もしもし かまよ かまさんよ
  せかいのうちで おまえほど
  亜由美を呪う者はない
  どうしてそんなに呪うのか

歌詞の意味はと申しますと、歓楽街の顔役である宇崎が、おかまの男に対して「おまえさん、キャバ嬢の亜由美を呪ってるようだけど、いいかげんにしておきな」と言うと、おかまの男が「だぁってぇ、あたしのイイ人を横取りしやがったんだものぉ、亜由美がぁ……」と返す。
宇崎が「おめえの気持ちも分かるが、ここはスッパリと水に流してやらねえか?」と言っても、おかまの男は「いくら宇崎さんの言葉でも、亜由美のことだけは勘弁できない。もう、呪って、呪って、呪い倒してやるんだからぁああああ!」と叫んで始末に負えないという歌でございます。

続いて「浦島太郎」
♪ むかし むかし 浦島は
  煤(すす)けた亀をぶら下げて
  龍宮城へ来て見れば
  えも言われない気持ちよさ

歌詞の意味は、ちょいと昔、浦島という野郎がいて、煤けたように見える(おそらく過度な女遊びによる淫水焼け)の亀頭を下穿きの中に隠して、風俗店「竜宮城」に入店。そこのサービスがとても、スペシャルによかったので、女遊びに慣れた浦島でも、すっかり入り浸り。挙げ句の果ては、誰もが知っている結末「♪ たちまち太郎はお爺さん」……そう、精気を全部吸い取られて、老人同様となりましたとさ、という落ちが待っているわけでございます。

次に「桃太郎」
大人のための童謡では、題名が「腿垂(ももた)れさん」となっております。
♪ 腿垂れさん 腿垂れさん
  お股(また)につけた黍団子
  ひとつ私にくださいな

歌詞の意味はと申しますと、「腿垂れ」とは、男根がとてつもなく大きく、平常時でも膝頭まで届くほどに、のったりと、腿に沿って垂れている、ということです。
かように大きなモノをぶらさげているあなたの、股についている黍団子のような睾丸から、一発、精液を私にくださいな。つまり、避妊具無しで、生で、一戦交えましょうよぅ、と女が鼻を鳴らして誘っているという歌でございます。

最後に「金太郎」
♪ まさかり下げて 金太郎
  くまにまたがり 女の稽古
  ハァヒィ どうぞ ハァ どうぞ
  ハァヒィ どうぞ ハァ どうぞ

歌詞の意味はと申しますと、時は江戸時代後期。十歳という年齢でありながら、まさかりのような先太りの男根を有する金太郎という若者がおりました。裕福な家柄の彼には、身の回りの世話をするくまがおりました。くまと申しましても獣の熊ではございません。女中の「くま」でございます。当時、女性の名前には「くま」とか「とら」とか「たか」とか勇ましいものがございましたが、金太郎のお世話をする「くま」は、名とは反対に柳腰。吉原遊郭にいても花魁を張れるであろうという麗しさ。
そんな「くま」を相手に、金太郎は毎日のように女の稽古、今で言うセックス・レッスンを繰り返します。
十歳ですと、まだ精液がドピュッと出ることはないのですが、快感はきちんと味わうことが出来るようで、交合して腰を振っていると、金太郎には周期的に、とてつもない気持ちよさが込み上げるのでした。相手を務める「くま」も、若輩ながらも「まさかりのようにグッとカリの張った魔羅」で攻め続けられると、昇天しそうになり、
ハァ…… ヒィ…… どうぞ、もう堪忍してくださりませ…… ハァ…… どうぞもう……
と許しを請うのでした、という歌でございます。

かように、童謡にも裏の童謡がある、という一席でございました。


贋作、日本むかしばなし歌集(落語風)の最初へ 贋作、日本むかしばなし歌集(落語風) 0 贋作、日本むかしばなし歌集(落語風) 2 贋作、日本むかしばなし歌集(落語風)の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前