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露出女子高生 石原サクミ
【痴漢/痴女 官能小説】

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新たな露出への挑戦-5

朔太郎はサクミが渡っていったであろう横断歩道を遠巻きに、
歩道橋まで猛ダッシュした。
歩道橋の階段を駆け上がると、
信号待ちをしているサクミの姿をはるか遠くに見ることができた。

(この距離からの写真じゃあんまり意味はないけど、
 まあ、オレがどんなルートをとったかをサクミに説明するには必要になるか。)
そう考えた朔太郎は、横断歩道を渡り始めたサクミのショットを数枚撮った。
(さてと、ただでさえ遠回りのここからどうやってサクミの前に出るかだ。)

単純に朔太郎がいるところから駅まではダッシュで行っても5分はかかる。
サクミが横断歩道を渡り終えれば、サクミの足でも駅まではやはり5分程度だろう。
これではサクミを駅で待ち伏せしたり有利なポジショニングは不可能だった。

歩行者用の信号が点滅を始め、サクミが横断歩道を渡り終えようとした時だった。
サクミの反対側から悲鳴が聞こえた。
「ダメ。ケンちゃん。止まりなさい!!」
3歳くらいの男の子が母親の制止も聞かずに走り出したのだ。

サクミはとっさにその男の子の前方に立ちふさがり、男の子を止めようとした。
しかし男の子はサクミを避け、交差点の真ん中の方へ向きを変えた。
車道を左折車がかなりのスピードで走ってきた。

「危ない!」(危ない!)

その瞬間、サクミはその男の子に向かって跳んでいた。
そして男の子の身体を抱きかかえると、そのまま道路を歩道の方に転がったのだ。
車は接触寸前のところでハンドルを切り、そのまま走り去った。

「だ、大丈夫?ケンちゃん。」
男の子の母親が顔色を変えて走り寄ってきた。
サクミは自分の胸の中で泣き叫ぶ男の子を母親の方へ差し出すと、
「このクソガキ!死ぬところだったんだぞ!」
その一言に、男の子は驚いて泣くのをやめ、サクミの顔をじっと見た。

男の子を抱き寄せ、茫然としながら頭を下げる母親の横で、
サクミは汚れたスカートの裾を払いながら、
「いいか。二度と車道になんか飛び出すんじゃねえぞ!わかったか!」
と怒鳴ると、そのまま片足を引き摺りながらゆっくりと歩きだした。

朔太郎はそこまでをカメラに収めると、
サクミのいる横断歩道に向かって猛ダッシュした。
(あのバカったら。自分が死ぬところだったじゃねえか。
 まったくよ〜。あんなガキのために、死んだらどうすんだよ。)

朔太郎は必死になって走った。

さっきの横断歩道に汗だくになってたどり着くと、あたりにサクミの姿はなかった。
(どこへ行った?もしかして、救急車?
 いや、そんな気配はなかったし、サイレンも聞こえなかった。どこだ?)

横断歩道の周りには立ち止まっている人もすでになく、
少し前に起きた出来事を知っている人もいない様子だった。
それでも朔太郎は信号待ちをする人たちに、必死に聞いて回った。
「あの、さっき、ここで男の子が飛び出して……」
「助けた女の子、どこに行ったか知りませんか?」
「誰かケガした人とか、いませんでした?」

もうすでに目撃者はなく、辺りは何事もなかったかのように普通に動いていた。

(どこへ行った?足を引きづっていたから、そう早くは歩けないはずだ。
 まさか、あのまま駅に向かったとか?)

サクミは出がけに、朔太郎のスマフォを預かっていったのだ。
「ほら、居場所がわからなくて、困って連絡したくなったりすると、
 特訓の意味がなくなるじゃん。
 だから、これは預からせていただきます。」

サクミに連絡をする手段はなかった。

(どこかの建物の中に入って休んでる?
 いや、計画通りに進めるのがポリシーだとか言ってたし、
 あいつ、意地が強そうだもんな。
 駅だ。駅に向かっているに違いない。
 すべて計画通りに、とか言って、無理して歩いているに違いない。)

朔太郎はそう確信して、駅への道を早足で歩き始めた。
途中の路地を覗き込みながらしばらく歩くと、
遥か前方を片足を引き摺りながら歩いているサクミらしき女子を発見した。

「サクミ〜!!」
朔太郎は大声で呼んだ。

その女子は足を止め、後ろを振り向いた。
サクミだった。
「サクミ〜!」

朔太郎はようやくサクミに追いついた。
「特訓の最中にどうされたのですか?」
「どうもこうもないだろ。大丈夫なのかよ、その足。」
「足?あ、これ?さっきちょっとつまずいて…。」
「嘘をつけ。全部見てたんだから。」
「全部、見てた?」
「ああ。横断歩道で飛び出してきた男の子、止めようとして、
 男の子にタックルして、スカートはむくれあがって、
 ノーパンの下半身、お尻も丸出しにして、
 そのまんまの格好でその男の子、説教してたところ、全部見た。
 って言うより、カメラに収めた。」

「えっ?あの…。それってホント?。」
「ホントもウソもない。ちゃんと見てたんだから。」
「いや、そうではなく、下半身丸出しで説教してたっていうとこ。」
「あ、そっち?うん。丸出しだった。
 男の子も男の子の母親も口をあんぐりだったし、 
 周りの歩行者も口をあんぐり。
 その様子もカメラに収まってる。」
「あ、あの、朔太郎、様。」
「サクミ、今日はもうこれで家に帰ろう。
 無理に歩いて足の具合が悪くなったら困るから。」
「は、はあ。」
「いや、それよりも、医者に行こう。足、見てもらおう。」
「あ、いえ、これは大丈夫かと。」
「ばか、骨にヒビでも入ってたら困るだろ。ほら、行くぞ。おぶってやる。」
「あ、いや、そんな、大丈夫…。」
「大丈夫なことあるもんか。ほら行くぞ。」

そう言うと朔太郎は無理矢理サクミを背負って病院に向かって歩き始めた。

朔太郎も、サクミも、
サクミがお尻丸出しで背負われていたことには気づかなかった。


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