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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻のアナルオナニー-1

 寝室のベッドに四つん這いになる。
 手に持ったバイブを、ゆきはアナルにあてがい、静かに力を込めた。
 慎ましく咲いていた肛門が醜く変形していく。太くせり出した亀頭がゆきのアナルの皺をギチギチに伸ばして、今まさに飲み込まれようとしている。

 ぬりゅん――「……っ!」

 カリ首が肛門を通過した。あとはスムーズだ。夫のペニスよりはるかに太いその物体が、女性の身体の中でもっとも恥ずかしい穴の中に、みるみる姿を消していく。細やかに刻まれていた菊の花びらは無残に散り、替わりに現れた赤黒い粘膜の痛々しさが、この女が今している行為の異常性と変態性を物語っていた。

 亀頭の出っ張りや竿部分にあしらわれた無数の突起が、腸壁の襞をめくりあげ押しつぶしていく間隔を、ゆきは楽しんだ。ゆっくりと、バイブの出し挿れを繰り返す。

 夫の帰りは遅くなると聞いているし、ZともFとも約束はない。
 このような日は、寝室にこもってオナニーをするのがゆきの長年の習慣となっていた。家事を済ませ子どもたちが寝静まると、ゆきはクローゼットの奥にいくつかしまってある大人のおもちゃを物色する。
 ローターは手軽に素早く済ませたいときに、ディルドは窓ガラスや床に吸着させてバックや騎乗位オナニーを楽しみたいときに使用する。アナルパールはこの中で一番新しい。Zに挿れてもらったときの気持ちよさを自宅でも味わいたいと思い最近購入した。肛門に負担をかけずに気軽にアナルオナニーを楽しめるので気に入っている。

 最近一部の女性の間で話題になっている、インテリアと見紛うようなデザインの「セルフプレジャーグッズ」も購入してみた。ゆきには刺激が弱すぎたのと、いやらしさが足りなくていまいち興奮できなかった。ゆきは決して表には出さないが、自分の容姿が他の女性より優れていることを自覚している女だ。そんな自分が、下品なおもちゃで恥ずかしいオナニーをしている。こんなはしたない姿をもし誰か男の人に知られたら――そんなことを客観的に感じて興奮するマゾヒスティックな一面を持っている。

 今日は電動バイブを取り出したゆき。
 ゆきが最も愛用している性玩具であり、壊れたり飽きたりするたびにさまざまなタイプのものを数多く購入してきたが、いずれも長く太いものであることは共通している。現在のモデルは全体が凸凹しており、膣やアナルの襞を絶妙になぞってくれる。また短めの突起がボディの横から飛び出しており、膣へ挿入するときはクリトリスを、肛門に挿入するときは膣をそれぞれ同時に刺激することができる。本体を「Zくん」、小さな突起を「パパ」と呼んでいることはゆきの数ある秘密の中でもトップシークレットだ。
 ちなみにリモコン付きモデルを選択したことを今では後悔している。夫に遠隔操作をしてもらって夫婦で楽しむのを夢見てつい買ってしまったのだが、自分がこのようなものを所有していることを夫に伝えられるはずもなく、宝の持ち腐れとなっている。

 マスターベーションのおかずは夫のときもあれば違う男のときもある。想像の中でゆきは、見知らぬ男に痴漢されたり、ナンパされた男とワンナイトラブを楽しんだり、あるいはそのときどきで近しい関係にある職場の上司や後輩とデートする。夫に知られてはいけないことであればあるほど、自慰行為は熱を帯びる。
 ゆきがこれまで身体の関係を持った男たちが登場することもある。いずれも夫より立派なペニスの持ち主でセックスも上手かった。登場順ではGが一番多く、初体験の相手であるCが一番少ない。
 ここ数ヶ月でZがおかずに加わり、さらに直近一ヶ月ではFの登場頻度が急上昇している。
 
 アナル用ローションをたっぷり垂らしたバイブはスムーズにゆきの肛門を出入りしている。おもちゃを抜き挿しする手が止まらない。掻痒感が気持ちいい。

 本来、モノが出ていくことはあっても入ってくることはないその穴に、バイブのような太くて硬い物体が侵入してくることで受ける異物感は凄まじい。直腸が拒否して押し出そうとすると、強烈な排泄感に襲われ、脂汗が滲む。眉間に皺が寄り、半開きの口からは粗い息遣いとともに唾液が流れ出る。
 ギリギリまで我慢した後、排泄の誘惑に従いバイブをひり出すと、全身の毛穴がぶわっと開き、ゾワゾワした快感が身体中を駆け巡る。排泄が本来気持ちいい行為であることを、ゆきはZによるアナル開発で知った。初めて経験したときは、自分がひり出しているものが性玩具なのか大便なのか区別がつかず、パニックに陥った。男性の目の前で脱糞してしまう恐怖。四つん這いで尻を突き出し、立派な大便が肛門から排出されてしまったと勘違いした瞬間は、大げさではなくこの世の終わりだと感じたものだ。

 この排泄感こそがアナルプレイの醍醐味なのだとZは優しく教えてくれた。
 慣れてくると、たしかにそのとおりだと思った。しかも性玩具は大便より太くて硬い。おまけに何度でも繰り返すことができる。まさに連続排便地獄である。初めのころは、玩具に便が付着してしまい恥ずかしい思いをすることがあったので、以来ゆきはデートの前は、ネットで調べた直腸洗浄を念入りに行うようになった。

 排泄感を存分に楽しみオーガズムを得たゆきは、バイブをさらに深く押し込んでいく。
 アナル開発が進む中でいくつか発見された直腸の性感帯のうち、深い位置にある膣側の壁の性感帯――ゆきはそこを勝手にAスポットと名付けた――がゆきのお気に入りだった。


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