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ブービートラップ
【ショタ 官能小説】

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聡子来訪-1

BBQの際に、晴天霹靂、同級生の女子たちと図らずも肉体関係を持ってしまった後、俺は罪悪感というよりも、むしろ自己嫌悪に陥った。俺は、ジャッキーには真相を洗いざらい話し、彼女に許しを請うた。(とは言え、UCSDの女子大生のことまで、彼女に打ち明けるほど俺は厚顔無恥でもナイーブでもなかったし、またその勇気もなかった。)

“I tell you what. I’ve lived long enough to know we’re vulnerable to temptations. You came forward to tell me the truth. That’s exactly what counts. Come on, sweetie. It’s a human nature. Remember, I told you I’d love you no matter what. (あのね。私、長く生きているから、私たちは誘惑に弱いということくらいわかってる。コウは、自ら私の前に進み出て本当のことを話してくれたよね。それが大事なの。元気出して。私たちって、そういうこともあるの。何があってもコウが好きって、私が言ったことを忘れないで。)

ジャッキー、俺の天使、菩薩さま。。。

一方、同級生の方は、ディーナ以外はいたって平気な様子であった。ラナとソーニャは『セックスなんて、蚊に刺される程度のものじゃない。勘違いしないでよね。』という態度だったので、内心、とてもホッとした。

ディーナは手強いが、俺は素直に友達としてディーナもラナもソーニャも好きだった。だから、これからもずっと彼女たちとの関係(エッチな意味でなく)を大切にしていきたいと思った。

そうこうするうちに聡子から手紙が届いた。11月の第2週、指導教員の教授たちが学会で、出払って暇だから、サンディエゴに行くから泊めてくれと書いてあった。彼女の現住所を見ると京都市内だった。

よりによって、戦争が始まるかもしれないこの時期に一人で海外旅行するとは大胆な、と思ったが、その週は、俺たちも「退役軍人の日」で週末が3連休だったため都合がよかった。

俺は空港まで車で聡子を迎えに行った。彼女は全然様子が変わっていなかったため、到着ゲートから出てきたとき、すぐに彼女だとわかった。一方、彼女は俺を探してキョロキョロしていた。俺が声を掛けると、「お前、誰?」という顔をされたため「聡姐、俺だよ。コウだよ。」と言うと、彼女はビックリした口調で,「お前、雰囲気全然違うじゃん。」と答えた。

それもそのはず、その時、俺の身長は5’7”(171センチほど)あった。聡子が知る俺よりも10数センチは伸びていたはずだ。また筋トレで、上腕二頭筋や大胸筋も発達した。

「それにしても、薄情者!なんでもっと頻繁に連絡寄越さなかったんだ?」

「それは、俺のセリフだよ。聡姐だって、俺に近況知らせなかったじゃん。俺、こないだの手紙で、初めて聡姐が京都に住んでるって知ったんだからね。この1年余りどうしてたの?」

彼女は、俺のその問には答えず、「お前みたいなガキが車を運転しちゃって、ホントに大丈夫なの、この国?」と言って、まだ15歳の俺が車を運転することに目を回した。

「聡姐、今回の旅の目的ってなんだよ。俺に会うためだけじゃないでしょ?」

「お前にしては、勘がいいな。じつは、子供のころに近所に住んでた先輩が、ここで弁護士してるんだ。」

「聡姐が、健全な恋してるみたいで安心した。」

「その人の性別まだ言ってないだろ?それに、別に私はショタコンじゃないからね。」

「じゃ、その先輩って、女の人?」

「いや、男だけど。。。」

「Phew!!! 聡姐、恋する乙女っていいねぇ!」

「大人の女子からかうんじゃない、コラ!」

「その先輩って、どんな人?」

「小学生のときに、わたしが憧れていた3コ上の人。わたしの母校多治見北高から、現役で京大法学部に進学し、在学中に司法試験に合格した秀才よ。その後、司法修習が終わると、すぐ奨学金をもらってハーバード・ロースクールのLLMという速修コースに進み、25歳にして日米の弁護士資格を持つ凄い人だよ。その人に近づきたくて、せっかく京大の院に進学したのに、私が京都に行ったら、すでに1年前に司法研修所で修習受けるため東京に移動してたなんて、このスレ違い一体何なの?もぅ、ホントに腹たつ。」

「はい、はい、聡姐の乙女アピール、一旦終了。もうじき、家に着くよ。聡姐の恋バナ、あとで、また聞いてあげるからね。」

「てか、そもそも、お前がわたしに聞いたんだろ?」

家では、最近オーブンを使った料理に凝っていた母親が、ローストターキーを作って待っていた。

「川田先生、お久しぶり!遠路はるばる、ようこそ。夕飯の用意ができていますよ!」

聡子の明るい笑顔に、なぜか、俺も嬉しく感じた。


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