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ブービートラップ
【ショタ 官能小説】

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Jeffの手紙 Part2-1


1967年7月3日、独立記念日の前日の午後4時頃、私は華奈に呼び出されて、PX(酒保)倉庫まで行った。そこは、昼間でも人影がなく閑散としていた。彼女はニコニコしながら私を抱きしめて、ビッグサプライズがあると言った。

私が「何?」と聞くと、「子どもができた。妊娠8週間。」と自分のお腹を撫でながら嬉しそうに答えた。

俺は一瞬言葉を失って立ち竦み、それから、華奈を抱きしめて泣いた。あれは、嬉しそうに微笑む華奈を不憫に思って流した涙だったのか、それとも、大切な人たちを裏切ったことへの懺悔の涙だったのか、あるいは、その両方だったのか、今でもわからない。

私は華奈を抱きながら、彼女にそっとキスをした。その時、背後に人の気配を感じ、振り返ると、3人の男たちがニヤニヤしながら立っていた。その内の1人とは面識があった。補給部隊所属で40過ぎの二等准尉の白人男で、沖縄に10年以上暮らし、PXの物資を基地外に横流ししていると噂される札付きの悪党だった。あとの2人とは面識はなかったが、階級章を見ると、白人の方は二等軍曹、黒人は上等兵と分かった。

二等准尉の悪党が、「これは、これは、既婚者の中尉殿が、白昼堂々現地妻と密会ですか?いいご身分ですなぁ。不倫は軍規違反と知った上での、逢い引きですかな?」と不敵な笑みを浮かべて言った。

「貴様こそ、こんなところで何をしておる。まさか、横流し物資の下見ではあるまいな。」と私が彼に言うと、その男は2人の手下に合図して私の身体を取り抑えた。

それを見た華奈が悲鳴を上げたため、悪党は片手で彼女の口を抑え、もう一方の手で彼女の首を締めた。そして、彼女を床の上にねじ伏せ、力ずくで着衣を破り、恐怖に震えて無言で泣く彼女を私の目の前で犯した。

私は必死に2人の男に抵抗し、彼女を救おうとしたが、黒人男に、付近にあった石油缶で側頭部を強打されて気を失った。

意識が戻った時には悪党の姿はなく、白人下士官と黒人兵が2人がかりで華奈を陵辱する光景が目に飛び込んできた。だが、脳震とうのため、身体の自由が利かなかった。

そこにMPが踏み込んできた。我々3名は華奈に対する強姦容疑で逮捕された。

営巣で身柄を拘束されていた時、差し出し人不詳のタバコ缶が届き、蓋を開けると、その内側に、”Keep your mouth shut, and walk free. (黙っていれば、自由の身になれる)”と書いてあった。

私は、悪党のメッセージを受け取った。そして、私は完全黙秘を完徹し無罪評決を得た。

それは、自分の保身のために華奈を犠牲にして得た無罪であった。無罪評決後、私は除隊せず、配転を希望して沖縄を離れた。

12年後の1979年私は、沖縄の海兵隊基地で再び任務に就いた。そして、八方手を尽くして、ついに華奈を探し当てた。彼女は心を病み、病院にいた。私は彼女に面会を求めたが、彼女はもはや私を認識できなくなっていた。

私は、海兵隊でキャリアを積み大佐まで昇任し、今年の春、50歳の誕生日を機に故郷サンディエゴのCamp Pendletonで退役した。退役の直前に、新任兵名簿を見ていた時に、私の目が止まった。Karen Jahana。まさか、と思うかも知れないが、彼女こそが、今般の訴訟の原告である。

Karenは、華奈と私の大切な娘だ。体裁を取り繕い卑怯な人生を送ってきた私は、今、自分の罪と向き合い、残りの人生をかけて、Karenと華奈に贖罪したいと思っている。

ジェフリー・クリフォード(Jeffrey Clifford)


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