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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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娘と母と そして 父と夫-6

「あ、お母さんがいきなり……。」
思いがけずに自分の母親が積極的な行動に出たことに驚いた真奈美が、
思わず声を上げた。

「香澄さん、吹っ切れたみたいだったものね。」
「でも、いきなりあんなに奥まで呑み込んじゃって……。」
「あ、でも、香澄さんのディープスロートのテクニックは物凄いよ。」

香澄が自分の夫を差し置いて、
征爾のペニスを喉の奥にぶつけるようにして頭を振っている様子を見ながら、
敏明が言った。

「あ、さすが経験者。」
真奈美の表情の変化を気遣いつつ、紗理奈が言った。
「だって、何しろ吸い込みがすごいんだ。
 ペニスが根元から抜けるんじゃないかって思うくらいに吸い込むんだから。」
「ほら、ああやって袋の方を掌で転がしたり揉んだりしながら刺激してる。」
「時々アナルの方にも指を伸ばすんだよね。香澄さんって。」

カポッ、カポッっという卑猥な音がこちらのベッドまで聞こえてくる。
潤一も敏明も、自分のペニスが香澄に愛撫を受けているかのような錯覚を感じながら、香澄のディープスロートに見入っていた。

「あ、お母様も雅和さんのを舐め始めた。」
「やっぱり違うものね、こうやって比べてみると。 
 お母様のは吸うというよりも、出し入れが激しい気がするわ。
 ほら、ジュボジュボっていう音のテンポがものすごく速いもの。」

「あは、お父さんととしパパ、顔を見合わせてるよ。なんか困ってるみたい。」
「そうね。二人とも、ちょっと思惑と違ったんじゃないのかな。」
「ええ。妻が寝取られる場面を予想してたんだろうけど、妻の方が仕掛けたって感じ。
 でも、まだまだ序の口。見どころはこれからよ。」
「ああ。そのうち4人とも夢中になって、
 どんどんエスカレートしていくんだろうな。」
「ええ。燃え上がれば燃え上がるほど、ジェラシーの炎も燃え上がる。」
「そして本来の相手に戻ってのセックス。」
「それって、やっぱり夫婦に限ってのことなのかしら。」

美奈子にはなかなか理解できない感情なのだろう。
紗理奈の顔の目の前に自分の顔を出し、
両親を見つめる紗理奈の視界を遮りながら真剣なまなざして問いかけた。

「夫婦に限ってって?」
「つまり、恋人やセフレだったらどうなのかなって思って。」
「相手がだれであっても、嫉妬くらいはするんじゃないかなあ。」
「そうかしら。でも、嫉妬くらいはする、みたいな感じじゃなさそうでしょ?
 あっちのベッドの上はジェラシーの嵐が吹き荒れている感じよ。」

美奈子には、わざわざ好き好んで、自分のパートナーを別の異性に任せる心理が、
そしてそこで生じるジェラシーさえも自分の刺激としてとらえていくという感覚が、
どうにも理解できなかったのだ。

美奈子はこれまでひたすら耐えることだけを父親の征爾から求められてきた。
我慢し、耐え続ける先にある解放感だけが美奈子にとっての快感だったのだ。
その解放された時の快感があると思うからこそ、
美奈子はどんなに激しいお仕置きにも、
時には残虐とも思えるような行為にも耐えることができた。

そしていつしかその耐えることそのものが快感へと変わっていったのだ。
互いのパートナーを交換し合い、互いにジェラシーを感じながら、
本来のパートナーではない相手と身体を重ね合う先にあるものは一体何なのか。
それはむしろ真奈美の方がたやすく理解できることだったのかもしれない。

「ねえ、お母さんがお父さんの方にお尻を持ち上げながら、
 としパパのを咥えてるのも、そのジェラシーの嵐、なの?」
「そうね。真奈美ちゃん、鋭いわ。
 あれって、見せつけてるのよね。」
「うん。フェラチオそのものも、それをしている自分の姿も、
 そして濡れ濡れのオマ〇コも、みんなお父さんに見せつけてるんだよ。」
美奈子は真奈美に言って聞かせるように、
自分にはまだ実感のない思いをあえてぶつけてみた。

「そうすると、お父さんは興奮するの?」
「ほら、真奈美ちゃんがとし君としたいなあって思ってる時に、
 敏明が美奈子と始めちゃったらどう思う?」
「えっ?どう思う、かなあ。えっ?なんで?真奈美じゃないの?って思うかな。」
「うん。それで、美奈子が敏明のを咥えながら、
 あんな風に真奈美ちゃんの方にお尻を向けてくねくねし始めたら?」
「あ、美奈子お姉ちゃん、エッチなお尻。
 それに、もうあんなに濡れてる。興奮してるんだ〜って思うよ。」
「羨ましいとか、悔しいとかって、ないの?」
「う〜ん。次にしてもらおって思うし、今は潤一さんがいるからって思うかな。」

「やっぱ、真奈美ちゃんって、天使だね。」
「ああ、女神さまだね。」
「真奈美の背中に羽根はありません。」
真奈美はその状況やその理由が完全に理解できていない状況であっても、
その状況を楽しもうとすることのできる心を持っていた。
それが、紗理奈が言うところの、天使たる所以かもしれなかった。

「おい。紗理奈。お父様、香澄さんと69を始めたぞ。」
「ホントだ。」
「そのすぐ横で、雅和さんと麗子さんも69だ。」
「でも、上下が反対だ。」
「えっ?」
「ほら、香澄さんは征爾さんの上。麗子さんは雅和さんの下。」
「なるほどね。」
「何か意味があるの?」
「いや、特にはないと思うけど。」
「上の方がより積極的、とかはあるかもね。」

互いの、本来のパートナーの目の前で、
本来のパートナーの視線を意識しながらの、
見せるための愛撫が、さらに激しさを増していった。


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