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ブービートラップ
【ショタ 官能小説】

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1990年7月14日-1

1990年7月14日

父性確認及び損害賠償請求訴訟の準備のため、私は今日はleave(休暇)を取り、ACLU (American Civil Liberty Union:アメリカ自由人権協会)所属の弁護士たちと協議した。

私の事件を担当するGoldstein弁護士から、最近開発されたPCR法を用いることで、短時間の間に試験管内で核酸を大量に増幅し、DNA鑑定を容易に行うことが出来るとの報告を受けた。

これが、実現すれば、レイピストのうち、誰が私の生物学上の父親なのかを突き止めることが出来る。私は、レイピスト全員、特に母に私を孕ませた犯人の民事責任を徹底的に追求するつもりだ。3人のレイピストのうち、1人は黒人であったことが、軍法会議の裁判記録から判明している。だから、私の当面のターゲットは2人に絞り込まれる。

問題なのは、鑑定費用だ。現状では、PCR法で2人の鑑定を行うには、3万ドルの費用がかかる。検体資料提出のハードルは、裁判所にsubpoena (召喚令状)を出してもらえばクリア出来るが、鑑定費用自体は原告持ちだ。私はベースの外ではお金を使わないから、少しは貯金ができたが、3万ドルには到底届かない。

Goldstein弁護士は、懲罰的損害賠償金で充分回収が見込めるから、ACLUが費用を用立てしてもいい、と言ってくれたが、果たして他人をそんなに頼っていいものか?

それにしても、2人の犯人ってどんなやつらなのだろう?
Joe Irvine (48) 鉛管工 。事件当時25歳。階級は2等軍曹(staff sergeant)。薬物関連の逮捕歴3回。2回の結婚と離婚を経て、現在独り身。子供4人。

Jeffrey Clifford (50) 銀行勤務。海兵隊予備役大佐(colonel in the reserve)。事件当時27歳。階級は中尉(first lieutenant)。グレナダとパナマで戦勲を上げ、この春に退役。既婚。子供1人。

彼らが現在どのような人間になっていたとしても、私は彼らを許すつもりは欠片もない。彼らの罪を民事法廷で白日の下に晒し、私のお母さんが経験した苦しみの一端でもいいから、味わせてやる。


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