保健教師 景子(1998年頃のいつか)-3
話の内容は景子が予想した範囲のことだった。
「そうなの・・・。よく分かったわ。
来週の授業で説明するはずだったんだけど、
いい機会だから少し教えておくわね。」
一呼吸置いて景子は続けた。
「浩次君のおちんちんから出てきたのは精液というものなの。
体が大人になった証拠よ。」
「セイエキ?」ずっと俯いていた浩次が顔を上げた。
「そう。精液。精子が含まれた液体のこと。
精液が出てくるのは病気でも何でもないわ。」
「病気じゃないの?」浩次が不安げに尋ねる。
「もちろん、病気じゃないわ。」
景子が微笑むと浩次の顔がぱっと明るくなった。
「男の子はエッチなことを考えたり、
おちんちんを刺激されたりすると、
おちんちんが大きくなるの。
そして、そのまま刺激を与えたりしていると射精するのよ。」
「シャセイ?」今度は明宏が聞いてきた。
「あ、ごめんなさい。
おちんちんから精液が出てくることを射精というの。
・・・・・・言葉で言われてもよくは分からないわよね。」