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『THE ENDLESS』外伝〜光羽編
【ファンタジー その他小説】

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『THE ENDLESS』外伝〜光羽編第二章-2

「俺のギルドが…襲われている?」

門の前には四人のプレイヤーが集まり、蓬莱と対峙していた。蓬莱は息が上がり、錫杖『万象』にもたれている。

「まだ戦うの?さっさと退いてよ」

リーダー格の女が退屈そうに言った。

「貴様等など、回復魔法を得意とする我らがマスターが来れば…」
「心配しないでも来る前に倒してあげる」
「来たぞ」
「え!?」

颯葉が新しい刀で敵を蹴散らし、道を切り開いた。

「よくやった。すぐ回復してやる」

そう、俺の得意な魔法は回復。他より回復に要する時間が短い。

「有難う…ございます」

蓬莱はすぐに臨戦態勢に入る。

「どうだ?これでも俺達と戦うか?」
「ふん…ならばあんたを狙うまで!全員あいつに攻撃!」
「やれ、颯葉」

颯葉は素早く前へ進み、リーダー格の女を止めた。颯葉は着実に強くなっている。

「こちらは私が」

蓬莱が他の二人を食い止める。残る一人はが俺めがけて槍を突き出して来る。

「もらったぁ!」
「甘いな」

俺は相手の懐に入り込み、取り出したナイフを首に突き立てる。相手は忽ち光の粒子となって消えた。

「どんなにレベル差があっても急所を突けば…」
「光羽、終わったぞ」

気付けば既に颯葉は相手を倒し、蓬莱が食い止めていた二人は逃げようとしていた。

「追うな。それより、隠し部屋を使ってみよう」

俺は追撃しようとする颯葉を止めた。

「そうか、ではその前に言いたい事がある」
「何だ?」
「さっき『やれ、颯葉』なんて偉そうな口を利いただろう」
「それは…一度言って見たくて……」
「格好良かったぞ」
「……」

おいおい…そういう事は周りに誰も居ない時に言えよ…



その後、俺達は隠し部屋に幾つかの装備品を収納した。何時かまたメンバーが増えた時の為に。


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