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女らしく
【コメディ 恋愛小説】

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女らしく【04】『真夏と納涼と怪談』-6

ピキッ!!

場の空気が張り詰める。

それもそのはず、奏の周りからすごい殺気が放たれている。
今なら、オーラが見えそうだ。

「……マコト…前言撤回しますわ…こんなのサッサと斬り捨てて結構ですわ…」

奏に対して、貧乳を連想させる言葉はNGだ。

「や、やめんか。あ、謝る!謝るから……それにこの儂は幽霊ではなく、この地の守護神じゃぞ!!儂を斬ったらどうなるか知っておるのか!!」
「知るか」
「知りませんわ」

鍔がカチャリと鳴る。

「オレの身体に触れていい奴はな!
ただ一人だけなんだよ!!!」

高らかに掲げられた刃は一筋の線となり、目の前の幽霊を引き裂く。



はずだった…

ガラッ!

「何をやってる!?」

まさに刃が滑り落ちようとした時。談話室のドアが開き、赤い髪をした若い女性と青い髪をしたこれまた若い男性が入ってきた。

「学園長!教頭!」

そう噂の前園学園長と後藤教頭だ。

「な、何って…今、理事長の幽霊が…」
「…幽霊が何処にいるんだ?」
「だから、目の前に……」

言いかけた言葉を飲み込む。
博士がガッチリと押さえ付けていたはずの理事長は煙の様にその腕から消えていた。

「なっ…」
「これは百物語か?なら、場の雰囲気に呑まれて集団催眠の様なものにかかったのだろう。我々が見回りに来て良かった」

少し冷たい感じで後藤教頭が答える。

「まあ…今日は大目に見るけど今度からは厳しくなるからね。じゃあ、おやすみ♪」

そう前園学園長が答えた後、二人は談話室を出ていった。
残ったオレ達は皆、ポカンとした表情を浮かべるしかなかった……

「まあ……寝るか…」

大和が切り出す。

「そうですわね…」
「ああ…」

みんなそれぞれの部屋へと戻っていく。オレも寝ることにした。

本当に何だったんだアレ?

でも、確かにオレは胸を触られたんだ!!

布団を被って考えているとまた怒りが込み上げてくる!!


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