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義母
【熟女/人妻 官能小説】

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新生活-1

 静枝の新たな生活は始まった、娘たちに気兼ねすることもなく近所付き合いもない生活は心地よく感じられた。
 家主は三品佳代といった、82歳の老婆で身体の障害で介護認定は受けている為ヘルパーは週2回ほど来ていたがその代わりに静枝が世話をすることで家賃はいらないということになった。
それは静枝にとっても佳代にとっても好都合であり二人の関係は親密となった。
 矢野もそれ以来頻繁に顔を出すようになり三人で食卓を囲むこともしばしばとなった。
ある晩夕食の支度をしていると佳代から一緒に食事をしないかと声がかかった、なんでも矢野が海釣りで鯛を持ってくるとの事だった。
「佳代さん、それじゃあ今日は私の部屋を使っていだいたらどうかしら」
静枝は初めて自分の部屋で矢野を迎えると申し出た。
「それもいいわね」
佳代は了解し矢野にも伝えておくと言った。
 普段から部屋はきれいにしていたが矢野が来るとなれば花の一輪もと庭から花を取って生け花を部屋の隅に飾った。

夕方5時ころ矢野はにこやかな表情をして鯛のほか野菜など仕入れてやってきた。
「花村さん今日はお招きいただいてありがとうございます」
「いいえ、こちらこそ矢野さんにはお世話になりっぱなしで」
エプロン姿で矢野を迎えた。
「鯛さばきましょうか、慣れてますから」
矢野はそう言って持参した鯛を台所のまな板に乗せ手際よくさばいた。
その姿は静枝にとって頼もしく見えた。
「お上手ですね、きっと美味しくいただけますわ」
そんな姿を眺めていた佳代が言った。
「お似合いよふたり、みっちゃん静枝さんどう・・」
佳代の言葉に矢野はドキッとした、ただでさえ静枝への思いは募るばかりであるのにサラリとこんな場所でと顔を紅潮させた。
「佳代さんなんてこと言うんだ花村さんに失礼だぞ」
その声は浮いていたがすかさず佳代は続けた。
「静江さん、この子もそんな悪い人間じゃないんだよ、あんな事があって周りは何かと噂を立ててるけどね・・」
「止めてくれよそんな話」
矢野は少しきつい口調で佳代に言った。
「ありがとうございます、矢野さん良い方ですよ、私もそう思いますよ」
静枝はそう言って場を取りつくろうのだった。

「さあ準備は出来ましたさあ食べましょう」
「矢野さんいただきます」
鯛の刺身の盛り合わせは豪華である。
「さあ今夜は静枝さんも呑んでください、いけるんでしょ」
「いいえ少しぐらいなら戴きます」
佳代もふたりの和んだ様子を嬉しそうに眺めていた。
酒が入って時間は過ぎてゆく、佳代は9時の時刻を過ぎると席を立った。
「ねえ、私はもう休むから、みっちゃん今夜は私の家で泊まりな、酒も入ってるから車はダメよ」
「矢野さん、そうなさったら、よろしかったらお風呂いかがですか」
「そうしなさい」佳代は静枝に付き添われて部屋を出て行った。

(そうするか・・願ってもない事だ)
すぐに静江は戻った。
「矢野さん少し待ってください、ボイラー入れますから」
「申し訳ない、本当にいいんですか」
「遠慮なさらないで、私こそこんないい部屋お借りできるんですから」
静枝は浴室へ向うとボイラーが入る音がした。
湯が入るまでの間、矢野は静枝と食事の後片付けを手伝った。
その時静江の携帯が鳴った。
静枝は携帯を取ると樹からだと知った
「ちょっとごめんなさい」
矢野を避けるように寝室に入った。
「はい」
「義母さん、今どこにいるんですか」
「家よ・・どうしたの?」
「薫は友達と旅行に出てるんです、逢ってくれませんか」
「もうそれは・・・」
「今夜行ってもいいですか」
「だめよ、もう私の事は忘れて」
そんなやり取りが矢野の耳にも入ってきていた。
暫くして静枝はさえない顔をして戻ってきた。
「大丈夫ですか・・」
「ええ・・、矢野さんお風呂入れると思いますから」
そう言ってバスタオルと佳代から預かった浴衣を差し出した。
「すみません、じゃあお先に戴きます」
矢野は浴室に向かった。
浴室に入るとㇺッする熱気を感じながらこの後入るであろう静枝を思い描いていた。
静枝が使用しているシャンプーやソープ、桶、マット、手ぬぐいを手に取りながら狭い空間を堪能していた。
鏡に映る股間がすでに疼き始めているのがいやらしく見える。
湯を桶に汲んで背を流すとソープを手に受け泡立てながら鬼頭に包んで矢野はジュブジュブと音を立てながらしごき始めていた。
(気持ちええわい)
矢野は脳裏に浮かぶ静枝の裸体を想像しながら鏡に映る自身の顔を見た。

 そのころ静枝の携帯にラインが入った、樹からである
義母さん、あなたの事が忘れられません。
今夜伺ってはダメですか・・・。

少し間を置いて静枝はあえて無視するかのように
もう忘れて下さい・・薫をお願します。
私は新しい一歩を踏み出し、男性ともお付き合いしています。
そう返事を返した。

すかさず
本当ですか・・・その男が憎いです。
穏やかな樹の文ではないことが少し気がかりだった。

「良いお風呂でした、さっぱりしました」
矢野は長湯に浸かったのかせいか真っ赤な顔で上がってきた。
「それは良かったですね、ゆっくり休んでいってください、私もこれからお風呂戴きます」
「先に悪かったですね、私は隣へ行きますので、おやすみなさい」
矢野は部屋を後にした。
(さあ、私もお風呂に入ってさっぱりしましょ)
静枝は浴室の熱気を取るために小窓を開けて湯船に浸かった。
まさか矢野がこの洗い場でオナニーをしていたことなど知る由もない、ただ排水溝につながる網にまだその形跡を残してあるのだった。
 外は夏の熱気が少し抜け板塀に囲まれた静かな庭の草花が鬱蒼としていたがその陰に潜む怪しい人影があった。














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