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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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お持ち帰りされる人妻 (2)-4

 グラスを傾けチビチビやりながらZの言葉を反芻する。本当にゆきは他の男とも浮気してしまうのだろうか。

「さっきお前、『ゆきは条件さえ揃えば浮気する人』って言ってたじゃん? 条件揃っても浮気しない人もいるってこと?」
「まあやっぱり浮気や不倫に抵抗ある人っていますから」
「ゆきだってそういうタイプだと思ってたんだけど」
「俺もそう思ってたし実際今でもそうだと思いますけどね」
「えー? じゃあやっぱり浮気しないんじゃないの?」
「でもゆきさんてね、意外とずるずる流されちゃうところがあるんですよ。覚えてますか? 俺と初めて浮気したときのこと――」

 もちろん覚えている。最初は忘れ物を渡すだけのつもりだったのが、食事だけ、観覧車に一緒に乗るだけ、キスするだけと流されて最後はラブホテルに行ってしまったゆき。Gのときもあの調子でずるずる流されてしまったのかもしれないなと、ふと思った。

「そしてキスに弱い。女性はみんなそういうとこありますけどゆきさんは特に」
 これも図星な気がする。
「で、セックスが基本大好きでしょ?」
 はい。
「おまけにかなりのドM」
「ドMは浮気と関係あるの?」
「大いにありますよ。グイグイ来られてずるずる堕ちていく自分自身に酔っちゃうんです。このタイプの女性は浮気中に、『悪いことしてる私』『男の人にとって都合のいい私』『夫でもない男性にこんな恥ずかしいことされてる私』を客観的に見て惨めになって興奮するんです。そういうマゾっ気を刺激するような言葉責めをしてやるとめちゃくちゃ濡らすのですぐ分かります」
 ZもFも言葉責めが大好きだ。すぐに可哀想と思って手加減してしまう私はゆきにとって物足りない男なのかもしれない。
「本来浮気に抵抗あるはずの貞淑で常識的な人妻さんが意外なほど不倫にハマっちゃうことがあるんですが、たいていその人はドMです」
「ゆきじゃん、それ」
「ですね」

 結局このときZが予見したとおりになってしまった。ゆきは貞操観念が決して緩いのではなく、逆にしっかりしているからこそ浮気をしてしまう、そういう少し哀れな星の下に生まれた女なのかもしれない。
 夫を心から愛するほどに、裏切ったときの興奮が大きく深みにはまる。本来そこで歯止めをかけるべき夫は、むしろ裏切りを喜び、夜の夫婦生活はいっそう充実したものとなってしまう。おまけに浮気相手はいい男ばかり。考えれば考えるほど、ゆきが浮気をしない理由はなくなっていく。

 いずれにしてもゆきを監視する必要があることはすでに疑いようがなかった。



  *  *  *



《おまけ 設定小ネタ集 第二弾》

● 素人投稿サイトのスレッドタイトル(スレタイ)について

 スレタイは完全に自由につけられますが、多くのスレッドでは本編に書いた通りのローカルルールに則っています。「女子大生ゆき」なんて当然かぶることもありますがスレッドIDやサムネール画像、スレ主のハンドルネームなどで識別できますし、よく見るスレッドはブックマーク登録できるので特に不都合はないようです。ちなみに「私」は万が一にもゆきに見つかったときを考え、ブックマーク登録はしていません。

 属性が変わった場合は「女子大生ゆき→OLゆき」のように矢印で繋いでいきますが、中には属性が頻繁に変わるせいで極端に長くなっているスレッドもあり、スレタイだけでなかなか楽しめます。このサイトで一番長いスレタイは「JKゆき→専門学生ゆき→美容師ゆき→フリーターゆき→派遣受付嬢兼キャバ嬢ゆき→人妻ゆき→人妻派遣コンパニオン嬢ゆき→バツイチピンサロ嬢ゆき→愛人兼デリ嬢ゆき→人妻ゆき」といった具合で、この間ずっとセックスフレンドだった男がマメに投稿しつづけてこうなりました(ちなみにたまたま女性の名前は「ゆき」です)。ここまで特異な経歴だと個人特定が心配ですが、フェイクを入れているらしいので大丈夫なのかもしれません。


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