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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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お持ち帰りされる人妻 (2)-1

 十五年間更新が止まっていたゆきのスレッドに投稿された一枚の写真。

 美しい女がセックスに興じている。髪を振り乱し、尻を浮かせて背中を反らせ、開いた股間に男性器を受け入れ、全身で快感を受け止めている。
 ざわつくスレ住民たち。

「え!? こ、これは……」「嘘でしょ?」「スレ主氏仕事早すぎwww」「昨日の今日でおっぱい揉んでで草」「ゆきさん清楚なフリしてまさかのクソビッチwww」「さすがに再会翌日はちょっとドン引き」「他人の嫁でよかった」「人妻なんてそんなもん」「スレ主のチンポが忘れられなかったんだろ」「たしかにがっつり調教されてたからなぁ」「可愛い顔してかなりいろいろ仕込まれてた」「旦那ラブの綺麗な奥さんが影ではこんなこと……」「今日もケツ穴舐めさせられたのかな」

 騒然とするスレッドにさらにもう一枚、騎乗位の写真が投下される。スレ住民の知るゆきよりもいくぶんむっちり肉付いたボディラインがよくわかる一枚。均整の取れた美しい裸体の中に、かすかなだらしなさを感じさせるゆきが、Fの上で腰を振っている。

「こ、これが人妻となって熟れてきた今のゆきさん……ごくり」「スレ主がしきりにおっぱい揉みたがってた理由がわかった」「だいぶ乳房が揺れるようになったな」「下半身もむちむち」「なんつーエロい身体になってんだ」「若い頃よりこっちのがそそる」「今でも十分ほっそりだけど……そこはかとなくぷにぷにしてて実にけしからん」「人妻のだらしない裸体ハァハァ」「あのスレンダーだったゆきさんでさえ歳とるとむちむちしてきちゃうなんて、ちょっと可愛いな」

 後背位、背面騎乗位の写真ではゆきのアナルが丸見えとなっていた。

「うぉーゆきさんのアナル久しぶり」「あれ? 意外にもまだ使い古されていないキレイなアナル」「普通にケツ穴ほじくられて感じる女だったのにまだアナルヴァージンか?」「浮気相手にとっくにやられてると思ってた」「浮気してる前提かよw そこは旦那だろw」「元カレと再会翌日にヤッちゃうビッチだぞ」「浮気もしてるだろうなぁ……」「それにしてもこの尻と腰回りのお肉www」「洋ナシ体型最高すぎる」「鏡見てお腹やお尻の肉つまんでるゆきさんを影から覗き見たい」「困り顔してはぁってため息ついてそう」「俺は後ろからアナルにがっつり挿入して『このケツデカ女!』ってお尻ペンペンしながら犯したい」

  *

 スレッドが十分に温まってきたのを見計らって、Fからのコメントが投稿される。

「昔と違ってさすがにゆきも最初は写真を撮らせてくれませんでした」
「そこを頼み込み、顔はもちろん服や所持品を写り込ませない条件でなんとかゲットしました」
 確かに顔が写る角度ではすべて手で覆い隠している。まあ写っていてもモザイクをかけるのでスレッド的にはあまり関係ない。それよりも経緯だ。なぜゆきがこうもあっさり寝取られたのかを早く教えてくれ。

 私が督促するまでもなく、Fは説明しはじめた。
 大した話ではない。Fが食事に誘いゆきがオーケーした。口説いてキスしてホテルに行った。ただそれだけの話である。大した話であってほしかった。「それなら浮気も仕方ない」と思えるような理由があればまだ救われた。

「ゆきの名誉のために言っておくと彼女はそれでも今の旦那をしっかり愛しているようでした」
 ゆきのことだからそうだろうとは思うがお前に言われたくはないよ。得意げな様子のFにこちらはどんどん気持ちがやさぐれていく。
「だから更新は今回限りになる可能性が高いです」
 Zのときも一度きりだと信じていたら見事に裏切られた。お前はまだ知らないかもしれないが、今後も誘えば簡単に浮気する女だよゆきは。おめでとう。
「それでもいったんベッドに入れば昔と同じ淫乱雌豚でした。旦那を深く愛する人妻が、昔の男のペニスに貫かれて乱れる様子をじっくり見てやってください」

 次々に投稿されていくゆきのハメ撮り画像。美味しそうにFのペニスを咥えるゆき。この口でさっき私とキスしていたのか。Fのカリ首をなぞり尿道をつつきアナルをほじくり回したその舌で、私と舌を絡めていたのか。夫にもらった結婚指輪を嵌めた指で、夫ではない男の乳首や陰茎に奉仕し気持ちよくさせて、いったい妻は何を考えてこんなことをしているのだ。

「旦那は早漏短小。なんとセックスでイかせてもらったことがないそうです」
「相当不満が溜まっているらしく可哀想なのでいっぱいイカせてあげました」
「欲求不満はオナニーで解消してるゆき。そしてなんとここだけの話、こっそり浮気もしてるそうです」

 昨日の疑似不倫プレイのまんまだ。夫のペニスとセックスを貶しZのことまでペラペラしゃべり、言いながら興奮していたのだろう、ゆきにはそういうところがある。いやらしいことを言わされると最初は顔を真っ赤にして恥じらうくせに、少しずつ気持ちが高まり快感に溺れていく。そのうち自分から卑猥な発言を繰り返し自らを貶め、惨めでふしだらな女に堕ちていく。そういうマゾヒスティックな行為が好きなのだ。

「○○くんの生チンポ大好き。旦那のチンポはぜんぜん気持ちよくない。○○くんの生チンポでゆきのこともっとイかせてと、ヤッてるあいだずっと懇願され続けたので久しぶりに頑張りました。私も正直嫁とのセックスより百倍気持ちよかったw」
 ゆきはFに、男性器のことを「生チンポ」と言うようしつけられていた。オナニーの盗聴音声では今でも「生チンポ気持ちいい」と喘ぐゆきの声を聞ける。今日もこのはしたない単語を連呼しながら避妊具もつけず、元恋人の生挿入を楽しんでいたのだ。


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