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演歌の性奴隷
【SM 官能小説】

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その2 惨めな下積み-1

「皆様こんばんは。八嶋亜希子です、よろしくお願いします」
男たちは、歌手の亜希子が霧島の女だとは既に知っていた。

ママの恭子はマイクを持ち
「これから歌手の亜希子さんのヒット曲で、(愛のよせ波)を歌っていただきますわよ」
ママの恭子が色気が漂うその顔で言い、側の女に目配せをするとその曲が流れた。

亜希子は軽く会釈をして恭子ママからマイクを受け取り、
イントロが流れると、心を引き締めてその曲を歌い始めた。
亜希子が歌を唄うのは久しぶりだった。
(途中で声がかすれたらどうしよう……)

「あなたに愛された私、どこまでもついていくと誓った私
あなたのその言葉を信じて心から慕う私の心
好きよあなた、とってもだから愛して、もっと愛して
強く抱きしめて欲しい、キスしてほしいとても好きなあなただから」

「愛のよせ波」はそんな歌詞だった、そして亜希子がそこまで歌ったときだった。
「今日はそんなつまらない歌詞じゃなく、これで歌ってくれよ、亜希子」
「えっ? あ、はい」

亜希子はパトロンの霧島裕太から渡された紙を見てドキリとした、
その紙には卑猥な文字が書かれた替え歌だったからである。

「あの、これで歌うのですか? 霧島様」
「そうだよ、さぁその歌詞で歌ってごらん、亜希子、
その歌詞がお前に相応しいんだ、姓奴隷の女としてな……」
「えっ は、はい……」

その言葉が聞こえたどうか、客の男たちはニヤニヤしながら2人を見つめていた。
亜希子は震える手でその紙を持っていた。
恥ずかしさと、悔しさ、そして惨めさに涙が出そうだった。
息を呑み、決心をしてその歌を唄い始めた。

「あなたに縛られた私、どこまでもついていくと誓った私
バイブでいじめられ、縛られて逝きそうな私
許してくださいとお願いしても、更に激しくなっていくあなた
逝きそうなのに逝かせてもらえない私……」



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